経歴

綺麗な経歴の人間ではない。が、そんな自分にしかできないことがあると信じて、自分なりの、小さな挑戦を積み重ねている。

自分の作品を載せるための自己紹介文で、「不登校だった経験から〜(省略)パン職人になった」と書いた。これでお願いしますとその文章を送ったが、その部分はすっぽりとなくなっていた。そして「大変だったんだね」と心配された。そのコミュニティでは、わたしのことじゃなくて「綺麗な作品」が必要だったんだなと、反省した。心配されたかったわけじゃなくて、ただ、わかりやすいかなと思って、事実を書いただけだったんだ。

壮絶な経験をした友人が、その過去を伝えてくれた後に、「まあ、わざわざ経歴や自己紹介には載せないけどね」と話していた。そうか、大人は、こういう過去はできるだけ隠すんだった、と反省した。というか、シンプルに「かっこいいな」と、尊敬した。

わたしにとって、不登校だったこと、精神疾患だったこと、今難病治療をしていることは、隠したいことじゃ無い。心配されたいことでもない。

綺麗な経歴じゃないわたしにしかできないことがあるんじゃ無いかと、ずっと自惚れて生きている。過去の自分が、「元引きこもりが」「元不登校が」「躁うつ病のわたしが」という、起業家やフリーランスのインタビュー記事に助けられて生きてきたように。そう。布団に隠れて生きていた、あの頃の自分を助けてあげたいだけなんだ。

けれど、そういうのって時と場合を気をつけないと、伝えた相手を困らせてしまったりするんだよな。そういうのを表に出さないのは「かっこいい」けど、表に出しちゃったら「カッコ悪い」んだっけ。かっこいい経歴なんて、自己紹介なんて、わたしには書けないよ。

あー、何が書きたいんだったっけ。今流れているこれって、何の涙なんだっけ。

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