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パン屋の頃

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パン工場の おはなし
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パン屋の おはなし あのね  このレーズン

「このレーズンかわってるだろ」 「ほんと みどりいろなのね」 「まえから きになってたんだ」 仕…

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パン屋の おはなし あのね  とある日曜日

とある日曜日、彼女はいつものように店番をしながら、あの二人のことをかんがえていました。 …

パン屋の おはなし あのね  あるパン工場でのこと      

あるパン工場でのこと。 このパン工場には、日勤・夜勤を含めると30人以上の人が働いています…

パン屋の おはなし あのねこの頃彼の表情が

この頃彼の表情がしずんでいます。心なしか作業場の雰囲気もいつもより静かです。 ましてや相…

パン屋の おはなし あのね  ここは小さなパン屋さんです

ここは小さなパン屋さんです。 すぐそばの高台にはできたてのベットタウンが今日もまたひろが…

パン屋の おはなし あのね     たくさんのぱん

たくさんのぱんをつくるためには、それなりの道具や機械が必要です。 ここはパン工場の食パン…

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パン屋の おはなし あのね    「おい! 何分まわしてる!!」

「おい!  何分まわしてる!」 『ありゃっ やってもうたああ』 5分で止めなくてはならないミキサーを10分近くまわしてしまいました。 失敗すると彼はとってもめげてしまいます。 めげると、それがまた別の失敗を呼び込んでしまいます。 「すみませーん」 『全粒粉は低速5分! ああまたやちゃったなあ』 彼は心の中でつぶやきながら、平手で頭をポンポンとたたきました。 これで頭がきりかわるわけではないのですが、そうでもしないと次の失敗がやってきそうです。 食パンの生地は大きなミキサーで

パン屋の おはなし あのね     ある町に一軒のパン屋がありました。

ある町に一軒のパン屋がありました。 ある朝のこと・・・・・・ その店の主人がいつものように…

パン屋の おはなし あのね     高校生らしい少年が店の前にボーッと

ある日のこと、高校生らしい少年が店の前にボーッとたっていました。彼女は多少驚きながら、 …

パン屋の おはなし あのね     ある満月の夜です

ある満月の夜です。 見晴らしの良い高台の上で、宴がおこなわれています。でも、いつもと違っ…

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パン屋の おはなし あのね     一匹の猫が朝の陽だまりの中で

一匹の猫が朝の陽だまりの中で、目を細めていました。 キジ柄の猫です。 彼らの仲間はマホメッ…

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パン屋の おはなし あのね”ここは、山の奥深く・・・

ここは、山の奥ふかくにある誰も知らない古い池です。 えっ?  そう  誰も知らないんです…

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パン屋の おはなし あのね ”パン屋さんといっても・・・”

パン屋さんといってもパンばかり食べているわけじゃぁありません。 念のため。 そんなわけで…

パン屋の おはなし あのね ”カリカリ・・・”

カリカリ・・・・ 「ん?・・・」 開店前のお掃除は、お店の前を掃いておしまい。 奥さん今店の中へ戻ってきたとこ。 振り返って見ると、ドアの外には一匹の犬が・・・・ 中へ入りたいのでしょうか、前足で『カリカリ』しています。 そこそこ大きな犬です。シェパードのような風貌ですが、それにしちゃあ小柄かしら。 ・・・おおかみ・・・・・まさかねえ・・・ 「あらっ おはよ お腹へっちゃった?」 「ちょっとまっててね」 奥さんはドッグパンにウインナーをはさんだぱんをひとつ・・・・とろうとし