人と違うことを受け入れる話
周りの人ができるから、自分も出来て当たり前。
なんで皆ができることが自分にはできないんだろう。
出来ないのは自分の努力が足りないせい。
もしそう思って頑張ってる人がいたなら、
それってもしかしたら違うかもしれません。
他人と私は違う。
出来ること、出来ないこと、
得意なことも違う。
他の人にとっては簡単なことが、
自分にはとても難しいことかもしれない。
他人と自分は違うことを認めることが、まず一歩なんじゃないか
…ということがこの本に書いてありました(笑
私本当に片付けが苦手な人間なのですが、それでもどうにかしたいなぁと思っていた中、
Twitterで見かけて「これだ!」と思って購入しました。
著者のなぎまゆさんご自身も片付けられない性格だったそうなんですが、
そういった私と同じ境遇の方がどう片付けられるようになったかに興味がありました。
片付けの手順、やり方、工夫が紹介されているのですが、(ここは他のハウツー本と一緒ですね)
私がピックアップしたいのは「綺麗好きな友人宅にお邪魔した時のお話」です。
そのご友人は物が目に見える状態で置いてあるのが嫌らしく、
たとえ頻繁に使う物であっても、手間がかかっても全てしまっておいたほうがいい、という性格だそうで
なぎまゆさんは、そのご友人が服を1着、収納から丁寧に取り出す所作を見て衝撃を受けたそうです。
”自分なら、とりあえず引っ張り出して、グチャグチャになってしまった分は後で直そうとしてしまうが、(私もこっち)
この人は物の場所を把握していて、すぐに見つけられ、
それのみを取り出して他のは丁寧にしまって元通りにするんだ”
というところを発見して、私と彼女では「性格」が違うんだと気づいたのです。
彼女は「几帳面」で「景観の綺麗さを重要視している」
なので手間がかかることが苦にならない。
むしろ物が見えていることの方が嫌。
なぎまゆさんは「大雑把」で「忘れっぽい」
なのでいちいちしまい込むのが面倒、どこに置いたか分からなくなってしまう。
元々の「性格」が違うから、「あの人みたいにちゃんとしなきゃ!」と根性論で頑張るのではなくて、
自分の「性格」でも出来る方法を考えることが重要ということです。
これ、片付けだけじゃなくて生き方にも言えることだなぁと思ったのです。
「周りができてるから、これはできて当たり前なんだ、できない自分がダメなんだ」
「あの人みたいな生き方をしたい!あの人みたいに完璧にこなさなきゃ!」
そんな風に思うこと、私もあります。
でも「性格」が違うのに「同じ方法」が通用するのか?というと必ずしもそうではないと思うのです。
鉛筆を削ってくださいと言われて、
・鉛筆削りでクルクルする人もいれば
・電動削りで一瞬で終わらせる人もいるし
・カッターやナイフで納得いく形に削るのが好きな人もいます
最終的なゴールにたどり着くのに、方法はなんでもあるし、
他人の方法に合わせて苦労しなくていいんです。
むしろ一つの方法にこだわってしまって、何回も同じ失敗をする方が時間と体力のムダです。
本の中でも
”他人のように出来ない自分を責めるのではなく、
自分の性格でも片付く工夫をすることが大切”
と書かれています。
何かに行き詰まったら、
根性論で「お前はダメだ!もっと頑張れ!」
と自分を責めるのではなくて、
まず「自分の性格」を認識して認めてあげる。
そこから、
「じゃあ自分の性格でクリアするなら、どうしたらいいんだろう」
と、自分に寄り添って、一緒に考えてあげると、ちょっと生きやすくなるんじゃないかなあ。
人と違うのは当たり前なんだよ、まずは受け入れよう、というお話でした。
こんな読書感想文をこれから「あにすた!ファンクラブ」で連載していくのでよろしくね!
最後に宣伝でしたw
https://fantia.jp/fanclubs/34201
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