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シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから〜 コンサートメイキングについて考える

皆様、いつもありがとうございます。
久々にこちらのシリーズで、音楽活動について考えてみたいと思います。

さて、2023年も終わりに近づいていますが、
今年もコンサートや本番を沢山させていただきました。

コンサートを開催するにあたっては、考えることが沢山あります。
こちらの記事では、主にプログラム構成や開場・開演・終演時間など、
コンサートそのものの内容の構成方法について、私が思ったことを書いてみたいと思います。

プログラム構成では、コンセプトを設けると吉

コンセプト、テーマとでも言いましょうか、
これは設けておいた方がプログラムも組みやすいです。
これがないままだと、全体として統一感がなく、
下手すると、
「この人はいったい何をしたいんだ?」
と思われてしまうこともあり得ます。


たとえば、フランス音楽で統一したプログラムにするのであれば、
「○○ピアノリサイタル 〜フランスの調べ〜」というような感じで、コンサートのタイトルを組んだり。

時代や国を統一するのも有効です。

あとは、特定の作曲家に絞って、
オール○○(作曲家の名前)プログラムと出すのもいいですね。

関わりのあった作曲家たちを集めたコンサートもありです。
例えば、影響を受けたり、敬愛していた作曲家同士を集めて、
ベートーヴェンからのシューベルトとか、
ラヴェルからの、ガーシュウィン、伊福部昭
など。

ラフマニノフとスクリャービンを並べて、
同じロシア音楽でも音楽観の異なる2人の作曲家を紹介する。(彼らはモスクワ音楽院を共に繰り上げ卒業し、成績は1位がラフマニノフ、2位がスクリャービンであった)

などなど。

コンサートのタイトルに出さなくとも、
コンセプトありきで組んでいった方が間違いなくスムーズでしょう。

私も実際にプログラムを組んでいて、
あまりにも特定の曲だけ浮いてしまうなど、コンセプトと合わない場合には、
いくら弾きたい曲でもプログラムから外すこともあります。

コンセプトを基準にプログラムを組むことで、
レパートリーに新境地を作ることもできますから、可能性はどんどん広がる方法であると言えます。

どれくらいの長さのコンサートになるか、おおよそでいいので明確にしておくこと!

これも非常に大事です。
私もコンサートのお知らせをしていると、
日にちや、開場・開演時間を聞かれることはよくありますが、
それと同じくらい終演時間を聞かれることも多いです。

お客様は、貴重なお時間を使って会場に足を運んで下さるのです。
その後に予定がある方もいらっしゃるでしょうから、
おおよその終演時間を決めておくことも必須条件であると考えます。

そのためには全てのプログラムの演奏時間を計っておくこと、
MCも入れるのであれば、MCの時間も計測しておくと、より組み立てやすいです。

逆にこれをしないと、お客様もその後の予定を立てづらかったり、
時間がギリギリになって、会場のスタッフ様や、その後の時間でコンサートをする他の出演者様にも迷惑がかかってしまいます。

絶対に事前に打ち合わせをして、全体の流れは決めておきましょう。

最後に

コンサートを開催するにあたっては、これ以外にもやることは沢山ありますが、
根本には「自分がやりたくてやっていることだ」ということを忘れず、楽しみながら作っていくとよいです。

そして、お世話になる会場ではマナーをしっかりわきまえて行動するようにしましょう。

無料記事でお話できるのはここまで。笑
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