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理解されること
幼い頃から、母に理解されたかった。
「あんたは難しい子や」「理解に苦しむ」そういった言葉が、溶けない氷のように、深く心に突き刺さった。
泣いたり怒ったり、感情表現が豊かな母。
それに触れて傷ついたわたしは、「泣く」と「怒る」感情が、人を深く傷つけるんじゃないかと、とても怖くなった。だから、蓋をするようになった。
笑ってばかりいるわたしを見て、友達から「気持ち悪い」と言われたこともあった。もちろん、深く傷ついたけれど、泣いたり怒ったりもできず、ただ、笑っていることしかできなかった。
そんなわたしを見て、母はもどかしく思っていたらしい。
わたしはただ、その自身の脆く美しい心の輝きを、守りたかったんだ。
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