看護師一年目の夏の終わり

夜勤で早朝に挨拶に行った時、患者さんに言われたんだ。
「ああ、今日も目が覚めた。よかった。」って。
ガンを長く患っていると毎日が闘いで、明日目が覚めるかもわからない。
たくさん治療をしてきたけれど、これがなければもう死んでたね。

その言葉を聞いて、ふと涙が滲んできそうになったから、さりげなく一言置いて病室を出て、人の居ないところで一人で泣いた。

命と向き合う職業は、命の大切さや儚さ、強さに気づかさせてもらえる。
今の自分の生き方、時間の使い方はこれでいいのか?
毎日出来得る限りのことができているのか?
後回しにしている大切なことはないか?

生き方を振り返る時間をくださり、ありがとうございます。と伝えたい。

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