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3匹の子猫との出会い①

2020.6.29

忘れもしないコロナ渦の、珍しく予定のない3連休の前日。

何をして過ごそうか、思いを馳せてゴロゴロと夜更かしをしていた深夜1時頃、家の外からけたたましく猫の泣き叫ぶ声が聞こえ始める。

発情期だろうか?しばらく経っても泣き止まず、妹と声を辿って外に出てみると、向かいの家の車の下に1匹の小さな子猫が警戒してこちらを見ている。

こんなに小さな子猫、1人で生きていけるとは思えない、と直感的に感じた。

その時は猫に関して何も知識はなく、アイスのカップに牛乳を入れておびき寄せるがもちろん警戒したままだ。

その時、家の庭にも子猫の姿が。瞬間移動したのか?と思ったがどうやら2匹いるようだ。。。

結局その日は何も出来ず、気になってよく眠れなかった。

2020.6.30

次の日の朝、やはりまたあの鳴き声が聞こえる。声を辿ると3匹の子猫を点々と確認できた。皆キジトラで区別は付かない。

近所の人々も6、7人集まってくる。皆昨夜から気になっていたようだ。その中の1人が、昨日大通りで車を止めて黒い猫を何匹か渡らせていたおば様を見かけたと。

好奇心旺盛な兄弟が母親の元を離れて冒険にきてしまったのだろう。

兎にも角にも母親が現れる気配はなく子猫たちは泣き叫ぶばかり。

どうにかしないと、、、と近所の保護猫カフェに連絡すると、捕獲して動物病院を受診して問題なければ引き取ってくれると。

妹と必死に捕獲を試みるが捕まらない。次第にポツポツと雨が降り始める。近所の庭に入らせてもらい、室外機と壁の間に入った所を捕獲。その瞬間悲痛な大きな鳴き声を出して噛みつかれる。後にも先にもこんな声を聞いたのはこの時だけ。そして、かなり鼻を突く匂い。

ダンボールに入れ、後の2匹を探すがどこにもいない。先程の声で恐怖心からどこか遠くへ追いやってしまったのだろう。町内中を探すが見つからなかった。

その後大雨になり、あの2匹はどこにいるのだろうか、どんなに怖い思いをして震えているのか。せめて2匹が合流して身を寄せ合っていて欲しいと願った。適切な捕獲方法を知っていればこんなことにはならなかった、、、と後悔の念に苛まれた。

そして、目の前にいるこの子とどこかにいる2匹のために、三連休を全力で捧げると誓った。

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