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【歴史雑記】郭沫若、弘法寺に遊ぶ

 歴史雑記024
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 郭沫若は作家、研究者、そして政治家と多岐にわたる活動をした人物で、文革に迎合したことでその評価を微妙たらしめているところはあるものの、とはいえ中国近代史上の傑物であることは疑いない巨人である。
 彼が蒋介石と袂をわかち、南昌蜂起に加わったため追われる身となったのが30代も半ばの1927年のことである。そして翌1928年2月、郭は妻の母国である日本に亡命することを選んだ。
 1937年7月に盧溝橋事件が勃発すると家族を残して帰国するが、その間10年ほどの日本亡命期間に居を構えた地が千葉県市川市であった。

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