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ただ自分の城を、守りたいだけなんだ

過呼吸で泣き崩れた。

ピピーー!!試合終了ーーー!!!

最近久しぶりに自分の過去を振り返っている。印象に残っている出来事の多くは、たいてい後味が悪い。

どうしてこうも残念な結末が多いのか。

自分の捉え方の問題?努力不足?
それとも幸せな記憶を、頭に残しづらい体質?

いくらでも自分を責めたり律したりする意見は浮かんでくるけど、ちゃんと見てみると、その中には確かに自分の尊厳を守るための闘いの足跡があった。

ちょっとの揺れでパリンと割れちゃう薄いビードロのような心と、ひとつの情報で10は想定してしまう豊かすぎる想像力。自分以上に相手の心を心配してしまう性質。

人間社会を生き延びるには、か弱過ぎる装備たち。

それでも何度も自分と向き合い、どんな言葉にすれば伝わるのかを考えながら丁寧に伝え、相手の話も聴く姿勢を見せてきたつもり。いつだって目指してきたのは、相手も自分も満たせるような結論だった。

でも、その多くの闘いが自分の城を守りきれなかった無念で終わっている。

またひとつの闘いが、怪我による試合続行不能で終わった。同じような経験は挙げ出したらキリがない。

傷だらけになって、戦闘不能になってもまだ私は、誰かの心に傷がつくのを恐れている。痛々しいくらい健気で泣けてくるけどしょうがない。それが私なのだから。

これ以上、私はどうしたらいいのだろう?

もう、守りきれないのは嫌だ。でももう、闘うのは疲れた。だって最初から勝ちたいわけじゃない。でも守りたいんだ、守れるようになりたい。

これまではたぶん、守るために闘う技術を磨いてきた。
だけど次は、ただ守る技術を身につけられたらいいのかなぁ?

いつの日かこの無念な闘いたちが、日の目を見る日を願って。

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