見出し画像

WEB系からSIerに転職した話

最近SIer(SI)に転職しました

SIからWEB系はいっぱい聞くけど、WEB系からSIはあんまり聞かない
実際はいっぱいいるんでしょうけど…(?)

会社のPCがWindowsでいまだに慣れません
私用PCがMacなので私用PCを触っていると頭がバグる

経歴とか余談

筆者はもともと学生時代からWEB系の会社で色々働いていまして…
デザイン事務所や、国内数%のPVを誇るサービスの運営をしていた中小ベンチャー、大手メガベンチャー(某Y)、自分で立ち上げたベンチャー合同会社など、合計で10年ちょっとくらいWEBサービスの開発をしていたんですね

30手前にしてサラリーマンに戻ろうと思いまして(労働基準法は最高
去年転職活動をしました
その時に条件面ややりたいことを色々考えた結果、SIなる業界で働いてみることにしました
業界未経験0年目の新人の誕生です

SIで働きだして数ヶ月、そろそろ環境にも慣れて来たので転職エントリーを書いてみようかなと思いまして

ちなみにベンチャーで働いているときに「SIはいいぞぉ…」という声はマジで聞きませんでした(余談)
友人はたくさんSIで働いているんですけどね。筆者がSIで働くといったら、友人には「もえぶたがSIは解釈が違う」と言われてしまいました

大学のときは講義そっちのけで「サービス開発楽しい!!」とか言ってた気がしますしね。若かったですね。大学の講義と研究はとても大事ですよ。起業したときに思いました(とくに数学と課題解決)

SIerとWEB系の比較

本題の「なぜSIに転職しようと思ったか」について整理します。
ちなみに、転職する際はWEB系/SIともに、一部上場もしくは準ずるレベルの優良起業を受けたので、その上での比較になります。

メリット

  • 福利厚生面の待遇アップ

  • 面接を受けたときの人となりがベンチャーと比べてかなり良かった

デメリット

  • 使う技術がWEB系に比べて枯れている

  • 服装のカジュアルさ

  • 社内勉強会の多さ(頻度/種類の両方)

  • がっつりコーディングはしないので自分で勉強しないと技術劣化していく

どっちの業界でも同じだなと思ったこと

  • テレワーク(リモートワーク)の頻度

メリデメからの比較

あげてみるとデメリットのほうが多い気がしますね(汗)
ただ、デメリットは筆者にとってはあまりデメリットに感じるものではなかったので、SI(というか今の会社)に転職することに決めました
それぞれの理由を書いていきます。

デメリットが小さい理由

使う技術がWEB系に比べて枯れている

これは実は任されるプロジェクトによって変化すると思います。SIはおそらくJavaのプロジェクトが未だに多いと思います
下手すると会社や部署によってはcobol、Visual Basicで書かれたレガシーなシステムの運用を任させるかもしれません(恐怖)
Javaの開発案件につけたあなたはとてもハッピーですね

Ruby on Rails みたいな最新(?)のフレームワークを使って開発したいよ〜という人はWEB系へどうぞ

WEB系とSIで違わない技術

インフラまわりです。最近だとAWS、Google Cloud、Microsoft Azure を使う事が多いんじゃないかな?そのための資格も、SI/WEB系問わずに持っていると優遇されるし、会社でも奨励されているはずです
まぁ某Yみたいなメガベンチャーは自社製の社内クラウドがあるので別ですが、それらの部署にいる人はもちろんクラウドの最新技術について貪欲だし詳しいことが多いです

ちなみに、国内のクラウドは小さいサービスをやる分には明らかにコストが安いので僕は嫌いじゃないです(Sakura、Conoha)

クラウド事業をやっているインフラ系の部署に配属されたあなたはとてもハッピーですね

というわけで、とくに言語にこだわりがない私はクラウド事業をやっている会社に応募していました

服装のカジュアルさ

私服にこだわるか、否かです。SIは会社によってはスーツですが、ビジネスカジュアル(ビジカジ)の会社も増えています

キー○○○という会社では毎日スーツでシャツやネクタイの色まで指定されているそうですが(最近クラウドプラットフォーム事業に力入れ始めたので興味あるなら受けてみるといいかも)

少なくとも僕が入っている会社ではビジカジだし、上司はAWSのパーカーにスニーカーなので、ビジカジが許せる人ならOKじゃないでしょうか
某Y時代でも一応毎日ビジカジで出社していたので、これは特にデメリットに感じませんでした

社内勉強会の多さ

大手のベンチャーは勉強会がめちゃくちゃ多いです。週2~3くらい何かしら行われています。でも自分の仕事ももちろんあるので、忙しい人は参加しないし、どうしても興味あるものだけ参加になることが多い気がします
筆者は暇だったので週1くらいで参加させてもらってました

SIでは勉強会は大手ベンチャーに比べると少ないと思います。ただ、研修はベンチャーよりしっかりとしています。会社がお金を出してくれて、研修をたくさん受けれるなんてとてもハッピーな気持ちになります。
ただ研修とは別に仕事は進めないといけないので、プロジェクトが炎上している人は大変そうですね(小並感)

自分で勉強するしかない

結局勉強会があっても、自分の仕事に関わることは自分で勉強するしかありません。
そして筆者は仕事に関わること以外にも手広く勉強するほど自己研鑽に対するモチベがあふれているタイプではないので、実はあまりデメリットに感じませんでした。

コーディングしないと技術劣化していく

これは人によると思います。物覚えといいますか、コーディングを数年単位でしなくても技術劣化しないタイプの人も世の中にはいるんですよね…

転職活動をしている際に某R社からリードエンジニアのポジションで採用したいというお話を頂きまして…光栄なことだったのですが、自分でがっつりとコーディングをしなくなって数年が経過していたので不安がありました
それでアルゴリズムのテストを受けてみたのですが、思うようにコードを書けなくなっている自分にかなり引きました

数学Ⅱとか物理とかも大学受験するときが一番解けるのと同じだと思います。筆者が一番コーディングできたのはおそらく大学時代にプロコンに参加していた頃ですね

コーディングするしかないのかもしれない

技術劣化するタイプの人は、実際に自分で色々書くか、せめてコードを読むしかないと思います
某Y社にいた頃の上司に、最近コード書いていないというお話をした際に「コードを読むだけは絶対にやっとけ!」と言われた理由が身に沁みます…

メリットが大きい理由

福利厚生

この差が、まじで、でかいです
SIに転職しようと思った理由の半分以上を占めます

大手のメガベンチャーでも福利厚生には住宅補助・退職金がつかないことが多いです。あっても金額に大きな差があります

新卒でベンチャーを選んだ頃は、あまり気にしていませんでしたが、この歳になってくると毎月数万円の積み重ねがボディによく響いてきます。
新卒からずっとSIで働いており社宅もしくは住宅補助を頂いている皆様が羨ましく感じます

福利厚生でもしも住宅手当が毎月5万円でるとしたら年60万円です。年収550万円の人は(税金は増えますが)源泉徴収では600万円超えてくるので、婚活市場で600万円の足切りラインを超えるメリットがあります。これでライバルに一歩リードですね

人となりがベンチャーと比べてかなり良かった

これは面接官の当たり運によると思いますが、実際一部上場しているベンチャーでも話しづらい人は多かったです
面接官が話しやすかった企業はやはり印象に残るものですが、ベンチャーでは某R社のみでした。一方でSIではどの企業の人も話しやすかったです
BtoBの経験が大きく生きてくるんですかね…?

で、筆者はずっとBtoCのお仕事をしており、社会人経験が圧倒的に不足していたので、SIに入ってみようと思いました

テレワークの頻度による差

これは意外に感じる方もいるかもしれませんが、業界というよりも会社によります。今私が勤めている会社はまん防が明けてもずっとリモートワーク自由で、オフィスに行ってもがらがらです。
ですがSIの別の会社に勤めている友人は週5で出社しています
ベンチャー企業でも同じで、必ず週X回は出社する制度の会社から、完全に勤務地が自由な会社まで色々です

なので、面接の際にその辺を詳しく聞くといいかもしれません。本当のことを教えてくれるとは限りませんが…

実際に入ってみての感想

実際に入ってみて、入る前のイメージと違った部分はあったかというと、ありませんでした(これは筆者にとってもいい意味で意外でした)

最近はクラウドの部署に配属されて、AWSの勉強を余暇時間を使ってしつつ、フルスクラッチの開発案件にアサインしてもらえてかなりハッピーな毎日を過ごしています
福利厚生やテレワークもフルに使っています
満足度★★★★★

コロナ禍の影響もあるかもしれませんが、前時代的な無理やり朝まで飲み会なんかもありません
なので技術面や待遇、環境ともに非常に満足しています

まとめ

転職で大事なのは、自分がどの軸を重視するかですね。メリット/デメリットを見た上で、そのデメリットを受け入れることができるかどうかだと思いました
就活生でWEB系・SIの両方で内定をとってしまって内定承諾の圧を受けている人や、WEB系→SIの転職を考えている人の参考になれば幸いです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?