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日本一周一人旅19 【青森デトックス】

アラサーがジムニーで一人車中泊しながら
日本海沿いをぐるっと一周旅した記録
不定期に更新していきます


タイトルと不釣合に朝ラー。
福島で朝ラーを覚えてから気に入ってしまいました。
相変わらず朝から何でも食べれるし
一人でラーメン屋も行けちゃうアラサーです。
改めて私逞しくなったなあ、、と朝から思ったり。


そしてラーメンを食べて向かったのは美術館。
お洒落なお店でモーニングしてから美術館なんて、
お洒落な流れが出来ない私も嫌いじゃない。
(本当はしたい。けどラーメンが食べたかった)


□青森県立美術館
・アレコホール
・あおもり犬、八角道
・棟方志功
、、が有名でしたよね???

アレコホールはマルク・シャガールの
バレエの背景画が展示されている大きなホールです。
4幕からなるうち1.2.4幕の背景画は常設していますが、
第3幕はフィラデルフィア美術館の所蔵です。
この時は、青森で特別展示されていて
全4幕が同時に見えるという計らずとも
ぐっどなタイミングで訪問することが出来ました。
感謝。

シャガールは中学生の時英語の教科書で出てきた画家。
ふんわりとした不思議な絵を教科書でみた気がする。
あと、愛が深い人だったとか書いてあったような。
 
 
そんなことを思い出しながらホールに入った私は息を飲んだ。
白くて広い大きな部屋に大きな絵が飾られていた。
その絵は今まで観たどの絵よりも大きかった。
、、すごい。

どの絵も素敵だった。

ふわふわの柔らかい青や、優しい色、
太陽と草のあたたたかい光
どの作品も本当によかった。


あおもり犬は創造していたよりも
ずっとずっと好きだった。
 
眠っているのか、俯いているのかわからないけど
私には下を向いて項垂れているように見えた。

すごく嫌な事があって誰にも会いたくなくなって
一人ジムニーに乗って日本の真ん中から
ここまで来てしまった私の心情がそう見させたのかもしれない。
 

手も足も地中に埋まっている
この子は上を見上げることなく
ずっと下を向いてなきゃいけないんだ。

私は自由だし、いつかきっと前を向ける。
きっと大丈夫。

勝手に寄り添ってもらって、
勝手になぐさめてもらってた。


そして「二人展」。
インスタかなにかで美術館のことを調べてたら出てきて
絶対に行こうと決めてた個展。

ゆっくり作品を鑑賞して素敵だなあと思っていると
カメラとマイクを持った人がやってきた。
「ちょっと撮ってもいいですか?」
そして感想をインタビューして頂き、、
その後青森放送で使われたかどうかは知らないけれど
ものすごく緊張しました。

そしてその後お話をしてくれたアーティストさんたち。

福島さんの絵はすごくパワフルでパワーがすごい。
立ち姿がしなやかで柔らかい口調が素敵な福島さん。

絵も素敵だけど、私はイスがツボでした。
滑らかな流線が綺麗で目が引き付けられた。

杉の板を張り合わせてブロックにして
それを削り出したそう。

見られる椅子。
触られる椅子。
寛いで座れる椅子、、ではないよね。
たまに座ろうっていうやつだよねって。

 
 
 

 

「愛知から来てくれたんですか!?すごいー!!!」
と明るく声をかけてくれたサイトウパピコさん。

「青森寒いでしょ!?
    この時期に雪が降るなんて歓迎されてるんだよ!
    普段起こらない事が起こるっていうのは
    歓迎されてるって私は思ってるよ」
この年は例年よりかなり早い初雪だった。

私は一人旅をしている事や、季節労働をしている話をしていた。

「自分の為に時間を使えたり、自分のしたいことを
   させてあげられるってすごいことだよ」
パピコさんはそう言ってくれた。
 
今までは “いいなー” とか “大丈夫?”とか
羨ましく思ってもらったり、
心配されることがほとんど。
褒めてもらったのは初めてだった。
 

初めての反応にびっくりした後
肩の力が抜けて瞳を涙が覆った。
頭と心には時差があるみたい。
 

 
自分がしたいこと をするのは大変だ。
安定と確約の中の“したいこと”を選んでいくことの方が
生きやすいと思う。

“なにかを選ぶ” ということは “なにかを選ばない”ということ。

“羨ましいこと”を選択する傍ら、
回りのみんなが当たり前に手にしているものを
私は手に入れずに今ここにいる。

だからその分自分を楽しませてあげなきゃいけない
ってなかば義務みたいに思っているし
それが自分に対するひとつの責任とも思ってる。
けれど実際は楽しいだけじゃなくて辛いことも
たくさんあって、まさにこの時人生のどん底だった。
(そして一年後にはさらなる底にいた。)

みんなの羨ましいは挨拶みたいなもので、
口には出さないけど
「いいなあ、羨ましい(けど私はこっちの方がいい)」
が続いてるのも知ってる。
 
私もそうだから。
みんなの事が少し羨ましいけど、
今の私は断然こっちがいい。
  
 
この時の私は好きなSNSの更新さえできなくて
運転しながらも唐突に涙が溢れ出して
止まらないことも日常だった。
(こんなに辛かったって言えるようになったのも最近)
そんな私にとってパピコさんの言葉は
とてつもなくあたたかい言葉だった。
パピコさんも自分で選択して覚悟を決めて
今がある人なんだろうなって思った。
 
その強さからくるのかな?
パピコさんのドットアートは優しい癒しで
特に青い作品が好きだったな。

作品と言葉に癒される素敵な時間を
ありがとうございました。
 
またいつかどこかで御目にかかりたいな。
二人と二人の作品達に。


 
 

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