シリコーンモールド格闘記(つづき)
前回まで2回に渡って、初めてのシリコーンモールドづくり&そこからの改良劇をご紹介いたしました!
今回は、その続きで、改良劇その2&その3をお送りいたします^^
1)前回までの課題の整理
まず、前回の改良前に挙げた課題と、改良後にそれが達成できたかどうかを整理してみると・・・
・・・という訳で、型の形状を大幅に変更したおかげで、型自体の取り回しは問題がなくなりました。
しかし、肝心の『気泡問題』は残念ながら解決せず。。
そこで今回は、前回新たに導入したもののあまり意味がなかった「ワックス導入管」を無くしたシンプルな形に戻した上で、こでまでよりさらに慎重にモールドを再作製してみることにしました😊
2)シリコーンモールドの改良(その2)
~ シリコーンの注ぎ方を変えてみる ~
今回の改良ポイントは・・・
① シリコーンを冷やしてから使ってみる
② シリコーンを注ぐ際、原型にまず筆で少量のシリコーンを塗りつけてから残りのシリコーンを注ぐ
これらは、いずれもネット上の情報で推奨されていた豆知識です📒
(ちなみに、後でよく読んだらシリコーンの取扱い説明書にも書いてありましたw)
それでは、さっそく制作開始です!!
まず、型はシンプルな形状で作りました。
導入管を無くしたことで、必要なシリコーン量も1/3くらいになりました💰
おっとここで痛恨のミス!!
肝心の、シリコーンを注ぐ様子を写真に撮るのを忘れました💦すみません!
・・・で、出来上がったシリコーンモールドがこちら ↓
一見良さげですが、これでキャンドルを作ってみると・・・
右側にも細かい気泡が無数にありますが、これは原型にした石塑粘土の表面性を拾ってしまった影響でなかなか避けづらいものです。
ここで型をよ~く観察してみると・・・
この写真で見えますでしょうか…💦
左用の型に、気泡が多数入り込んでいることが分かります。
ちなみに、この現象は前回の改良1の型でも同様の傾向でした。
右用だけうまくいって、左用だけうまくいかない・・・
左右同じように作っているつもりなのに、2回連続このような現象が見られたということは、何か理由があるに違いない。。
頭をひねって考えた結果、今のところの結論は・・・
・・・といったものとなりました。
こうなるともう、シリコーンの注ぎ方うんぬんで何とかできる範囲ではなくなるので、何とかして「脱気」せねば!!
-研究室時代には、よく「アスピレーター」という減圧装置を使っていた。
-専門学校時代は、銀を溶解して石膏型に流す際、やはり電動ポンプ式の減圧装置を使って脱気していた。
しかし、今の私は普通の家の中で作業している😢
さぁてどうしたもんか、掃除機で吸える~?などぼんやり考えていたところ、昔、母が「真空おひつ」なるものを使ってご飯を脱気保存していたことを思い出しました!
そこでネット検索してみると、やはりこの「真空おひつ」を使って脱気しながらアクリル樹脂作品やシリコーンモールドを作っている方がちらほら。
私の型は「おひつ」だと入らないから、もっと大きいのがないかな~と探してみると、ありました、真空パンケースなるものが!!
2000円超の出費にはなりますが、これ以上の失敗によってシリコーン&自分の時間を無駄にする方が高くつく、と判断し、こちらの商品を購入。
3)シリコーンモールドの改良(その3)
~ "真空パンケース" を使ってみる ~
さてそれでは早速、真空パンケースを使ったモールド作製です💪
型は今までどおり作製し、シリコーンをすべて注ぎきったところで真空パンケースの中に入れました。
こちらが、ケースに入れる前の様子 ↓
真空引き中の様子 ↓
本当は、最終的にはもっともっとすごい量の気泡が出てきたのですが、あまりに気持ち悪かったので写真に残すのをやめました(笑)
そのくらい、真空引きの効果は絶大でした!!
(腱鞘炎持ちの私には辛い作業ではありますが・・・😿)
そして、改良前後での「左用」の型の比較がこちら ↓
やっぱりわかりづらい写真で申し訳ないのですが、明らかにシリコーンモールドへの気泡の混入はほとんどなくなりました!!
そして、できた型で作製したキャンドルがこちら ↓
かなりきれいにできました🎵
まだ、使用回数を重ねるとだんだん気泡が入りやすくなってくる等、実用する中で課題は出続けていますが、ひとまずシリコーンモールドの大筋の作り方は確立できたかな、と思います。
ちなみに、ただワックスを注ぐだけではやはりキャンドルに気泡が入ってしまうので、この辺のコツについてはまた気が向いたら記事にしようと思います🐣
ひとまず、シリコーン格闘記は ≪完≫ ということで~
最後までお読みいただきありがとうございました!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?