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研究室 ~ちょこっと科学~

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クラフト作品を制作するにあたって、いろいろ調べたり実験したりした結果について、自分の実験ノート代わりにまとめたものです📝科学的なお話が好きな方向けです🧪
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記事一覧

蜜蝋(ミツロウ)について

クラフト工房 "森のこのは" では、特に「天然素材であること」に重点を置いて製作活動をしております(ご興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧いただけると嬉しいです♪)。 そんな訳でこちらの「note」では、素材について自分なりに調べたこともご紹介していきたいと考えております^^ さてさて。 記念すべき第1回は、すでにキャンドル作品をリリースしている「蜜蝋」についてまとめてみたいと思います!! 蜜蝋について詳しく知りたい、と思って図書館の本を探したところ、以下のような素敵な本

ソイワックスについて

近年、パラフィン製キャンドルに代わって広く使われつつある "ソイ" キャンドル。私も、キャンドルを製作するにあたって素材の一つとして「ソイワックス」を使用し始めました^^ さてそのソイワックス、「ソイ(soy)=大豆」ということは比較的簡単に分かるのですが、詳しくは一体どのようなものなのでしょうか? その素性や特性、ソイワックスを使う意味などについて、科学的観点から少し深く調べ&自分の実感と照らし合わせながら考えてみたいと思います! 1)そもそも、ソイワックスとは? キ

キャンドルの"スス"について

前々回の記事「ソイワックスについて」では、ソイワックスの特徴を自分なりに整理してみました。 その中でムクムクと沸き起こってきた疑問点2つ↓↓ ①ソイワックスはなぜパラフィンに比べてススが出づらいと言われている? ②ソイキャンドルを点火することで本当に空気の浄化作用はある? …のうち、今回は①のススについて追加で調べたことをまとめてみようと思います📝 <ススとは?>◆ ススの構造 前回の記事の中では単に「ススは、炭素(C)の微粒子です。」とだけ記しましたが、今回はもう少

木工の塗装にはどの天然オイルが適する?

今から2年前となる専門学校時代、1年生から2年生に上がるための関門として「進級制作」なるものがありました。そこでは作品づくりの他に、何かレポート的なものを提出する必要があるとのこと。 そこで、ずっと気になっていた「木工の塗装にはどの天然オイルが適しているのか?」ということを自分なりに実験し、まとめてみることに📝 せっかくなので、今回はその結果についてこちらで公表したいと思います! 実験期間は予備検討含めて2か月程度で、再現性についてはそこまで厳密に重ねて試験できていない

ソイワックス(ソフト)の燃焼性比較

モノづくりを始めて、いろいろ迷うポイントの一つが「どのメーカーの、どういった銘柄の素材を使うか」ということ。 例えば、「容器に入ったキャンドルを作るぞ💪」となった時、パラフィンにするか、蜜蝋にするか・・・といった大きな部分の悩みもさることながら、たとえ「よし、ソイワックスにしよう!」と決めたとしても、ネットで調べるといくつも種類があり・・・ そして、試すだけなら100gくらいで十分なのに、最低販売量が1kg!送料もかかる!ということも多く、おサイフにはなかなか優しくありま

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ソイワックス(ソフト)の燃焼性比較 ~芯を変えた実験~

前回の記事では、コンテナ向きソイワックス(ソフトタイプ)について、どのメーカーのワックスがどのような特性を持つのか?と比較をした結果をご紹介しました。 その時の実験条件は・・・ ○ 4x3+2の太さの平芯(綿製)を使用 ○ 燃焼時に発する熱の影響をできるだけ受けないよう、上に広がった形のガラス容器を使って実験 ○ 120分連続燃焼を1サイクルとし、3サイクル燃焼 ・・・といったものでした。 今回は、 ① 容器の形状による燃焼性への影響を検証 ② 使用する芯の太さ、材質に

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