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あたらしい生活

春の長い自粛期間を経て、今改めていろんな変化があったなと思って。
書き出しておこうかなと思う。

とにかく毎日いろんなことがあって、変化が目まぐるしい。
もう先の予定は、明日のことでさえほとんど立てなくなった。

お店は不定期営業。
その日の朝に体調や天気を見て、開けるか明けないか判断するのが基本となった。

営業日を決めるのがお店としてのスタンダードだと思う。
でも、この春は刻一刻と社会の状況も変化していく中で、その時々の状況を見て、考えて、その日のお店の開け方を考えてお知らせするという形をとってきた。

やってみて思ったのが、その方がわたしにとっては自然で楽に感じたこと。
もともと先の予定を決めるのが苦手で、その日の予定はその日の気分で決めたいわたしにとってはむしろ、気持ちと行動が一致してよかった。

そもそもその日の朝になってみないと自分の体調はわからないし、お店を開けることより優先させたいことが浮かんできたら、それに合わせたい。

気持ちよくお店を開けることは、お客さんを気持ちよく迎えることにつながる。だからやっぱり、自分の状態がいい時に開ける方が自然だなと思う。

今のところ、その日の朝に開店のお知らせを出して予約を受け付けているのだけど、予約してくれる方もいるし、予約制と知らずに来る方もいるけれど、合わせてちょうどいい人数のお客さんが来てくれている。

ちょうどいい、というのは、自分たちが疲れきることなく、開店から閉店まで気分よく働けるほどの人数というのと、お客さん同士の距離感もゆったり保てるような人の流れ方、というのと両方。

店内飲食をお休みにしている間に、縁側もすっかり立派な席となり、人気の場所になった。外の空気にあたりながら、お庭を眺めて過ごすのは気持ちがいいもんね。

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それから、お菓子も無理なく作るようにしている。

スイーツ担当のわたしは、主にタルトやクッキー、グラノーラを焼いているのだけど、今はいつも使っている玄米粉が農家さんから届くのを待っているところで、焼き菓子はここ数日ほとんど並んでいない。
(今日ストックの焼き菓子がすべてはけたところ)

いつもの米粉が届くまで、ちがうのを使ってしのごうかとも思ったのだけど、どうにも気が進まない。やっぱりゆかりちゃんの米粉で作りたいなと思う気持ちを優先させて、今ある材料でできるものだけを作っている。

ここ最近は時々お誕生日のホールタルトの注文をいただくこともあって、すごくうれしいし、ワクワクする気持ちで取り組める仕事だ。

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そんなふうに、わくわくする気持ちで、楽しく、はりきって作るお菓子はやっぱりうまくいくし、さくさくとスムーズに作ることができる。
作り始めから終わりまで、気持ち的にも身体的にも無理がないからだと思う。


お店で使ってきた使い捨て容器や袋のストックも極力減らした。今あるものでまかなって、使い切ったら本当に必要な分だけ買うようにした。

これまでも包装は必要最低限にしていたけれど、リユースの紙袋や新聞紙の紙袋(おかってさんが作ってくれた)を積極的に取り入れて、お客さんにもマイバッグを呼びかけたら、もう9割がたマイバッグ持参スタイルになってきた。

持ってくるバッグや、容器(マイ弁当箱など)からそれぞれの個性も垣間見えて楽しい。aikoのツアーグッズを持っていたお客さんとは会話が弾んじゃって、そんなのもうれしかったな。


そうだ、野菜の定期便も始まった。
八王子のFIOさんの野菜は一年前から店頭販売をしていたけれど、この自粛期間中は新鮮で安心(無農薬栽培)、そしてなによりとびきりおいしい野菜の需要がぐっと増えて、それに合わせて毎週おまかせ野菜セットの予約販売をスタートした。

わたし自身も週に一度のペースで畑に通うようになり、FIOの大神さん夫婦と話しながら色々教わりながら、こちらのお客さんの反応も伝えつつ、野菜の包装もなるべくシンプルにできる工夫を考えた。

畑に行くことが生活に加わるようになったこともよかったことのひとつ。
自分のベランダのプランターにも種を蒔いてみたり、ぬか床を始めたり、梅干しや干し野菜にもチャレンジするようになった。

どれもすごく楽しいし、なんで早くやらなかったんだろうって思うほど。

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ついこないだは田植えにも初めて参加できて感無量。
田んぼに裸足で入る感触は何にも代えがたい気持ちよさだったし、こどももおとなも動物も一緒になって、太陽の下、それぞれの場所で力を発揮して、思い思いに楽しく過ごしている風景もすばらしかった。

当たり前だけど稲の苗のひとつひとつの根には玄米の粒があって、これが毎日いただいているお米になるんだなぁと感動していた。

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お店=仕事のことだけでもこんなに変化があった。

日常生活では目覚ましアラームをほとんどかけなくなって、早起きできた日には近所の神社によく足を運ぶようになった。

からだのことでは、夫婦共々肌の不調に悩まされていて、鍼の先生にアドバイスをもらいながら、脱保湿生活をスタートさせたばかり。

からだの治癒力を信じて、極力なにも塗らず、肌みずからの保湿力を回復させたいところ。だんだんと快方に向かっているように思う。

けっこう前からもうシャンプーやリンスは使っていなくて、石けんも少ししか使わず、湯洗いが中心。この頃は盛岡の kasi-friendly さんで注文したnahrinのハーブオイルでヘッドマッサージをするのがお気に入り。

洗濯もずいぶん前から重曹だけに切り替えた。環境に負荷をかけない洗濯洗剤を買って使っていた時期もあったけれど、買いたすのがめんどうになって重曹だけに切り替えて、なんの問題も今のところ感じていないからそのまま。時々少しだけハッカ油を混ぜると、干すときにいい香りがする。


ラジオも前より聞く頻度が減った。
情報が多いなぁとか、音がうるさいなぁと感じることが増えて、好きな音楽やYoutubeのチャンネルを自分で選んで聞くようになった。

こうしてnoteを綴っているうちに朝がやってきて、外では鳥の声がにぎやかになってきた。

深夜に目が覚めてしまったり、うまく寝付けないときはもう起きてしまって、好きなことをして過ごしたり、半身浴をしてみたり。

まだ外は暗いうちから、自分で勝手に朝を始めちゃうのも楽しい。


より、なにごとにもとらわれなくなっていったのかな。

より自然に、気持ちよく流れる方向に沿って。



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