悩み

みなさんこんばんは。
本日は私の悩みを聞いていただきたいため、こんばんは、と言わせていただきました。
悩み事はだいたい夜に話すでしょう?
いや、悩みに耽るのが夜なだけか。

私はこれでも芸人を目指している身なのですが、
一つ致命的なことがあります。
それは、気の利いた返しをすることが苦手だということです。
いわゆる、"エッジの効いたこと"が言えないのです。
女の子だからという理由でもってしても許されない事態に直面したのはこれが初めてです。
しりとりは「りんご」から始めるし、じゃんけんではまずチョキを出します。
婚約指輪はTiffanyかCartierがいいし、
結婚指輪はHarry Winstonがいいという女です。
腕時計でARMANIを選んだあたりはエッジが効いているだろうか。
うん、絶対にそう。

だけど、言葉に"エッジ"を効かせたい。


例えばです。
何気ない1日の会話なのですが

私:チュッ可愛くてご〜め〜ん
  産まれ〜てきちゃってご〜め〜ん〜♪
彼:いいんやで
私:、、、フフッ

なんと情けないことだろうか。
ただ三息の間を置き、出た言葉が、「フフッ」だ。
私の何気のない口ずさみに、ちょっとした相槌を入れることにより広がるはずだったやりとりを、私は、「フフッ」で終わらせたのだ。
なんと情けないことだろうか。
カタカナの「フフッ」なのも恥ずかしい。

一瞬にして自分を嫌いになるこの現象に名前をつけようなどという安直な行動を取らなかったことだけが唯一の救いどころでしょうか。
私もそこまでプチプラな女ではありません。
どういう意味でしょうか。

ところで、芸人がそんな歌歌うなって思った方はいますか?


【ミルクとシロップ】
前の彼氏と同じやり取りをしていたらどう返していただろうか。
ふと思いを馳せる。
おそらく、「当たり前やろ」と返していたに違いない。「なにがやねん」
彼は今どこで何をしているのか、微塵も興味がなくなっている自分に、少し、驚いている。

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