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対コロナウイルス論 ①史上初の

この連載では、新型コロナウイルスCOVID-19に対して、私たちがどのように立ち向かっていけばいいかを考えていきます。

僕は高校で硬式野球をやっています。そんな僕なので、やはり春のセンバツが史上初めて中止になった時は、正直、ビックリしました。当初から開催には反対だと強く主張していたのですが、いざ実際にそうなってみると、やっぱりビックリしますし、心苦しいものがありますね。。。

ということで「対コロナウイルス論」序論として、センバツ大会や各地方大会中止に関する考察をベースに、この連載で何を伝えたいのか。その一つの答えを書いていこうと思います。

なぜ僕が、大会の開催に反対していたのか。それはずばり、開催することになったら、

選手たちは野球の練習や大会に一日の大半を割かなければいけなくなる

からです。野球が嫌いなのか?そういうことではありません。練習が嫌なのか?そういうことでもありません。野球に時間を割くことによって、「世界で何が起きているのか」を知ることができなくなってしまうリスクを恐れているのです。

さらに重要なのが(誤解を恐れずに言えば)「特別扱い」をされてしまうことです。恐らくこの状況の中で部活動を行おうとすると、自治体や学校から「特別に」許可を受ける必要が生じると思います。さらに指導者から「大会が近いんだ。やるからには集中してやれ」と言われることもあるかと思います。こうなると、野球に割く時間が長くなり、世界の情報が把握しづらくなってしまうのではないかと、僕は危惧していました。

勿論、練習があったとしても意欲があれば、情報を手に入れることは可能です。反対に、練習がなくても意欲もなければ、情報を手に入れる努力はなされないでしょう。さらにこれは野球に限った話ではないとも思っています。

さて、この「特別扱い」を受けた彼らが世界を支える世代になった2045年の世界を想像してみてください。その世界で新たな感染症COVIF-45が流行したとしましょう。その時、彼らはなにをするのでしょうか。僕は何もできないのではないかと考えています。慌てふためくか、極端に楽観的になって危機を拡げるような行動を取るのがせいぜいだとも思います。なぜなら、彼らは25年前に「特別扱い」をされていたのだから。

これは、幻想ではなく現実に起こり得る話です。21世紀に入ってもなお、感染症は人類の脅威であり続けています。現実に起こり得るからこそ、今回大会を開催してはならなかったと考えています。

少々、強引で乱暴な論になってしまったかもしれません。野球やスポーツを頭ごなしに否定するつもりはありません。しかし、それでも僕は、世界で今、何が起きているのかを知ることの重要性を強く主張します。そして、それを妨げるような行動は自粛べきだと主張します。現在の最重要課題は、この危機をいち早く乗り越えることですが、人類が次の危機を迎えたとき、より迅速かつ効果的に対処できるように知恵をつけていくことも重要です。そのために、全国民、特に次世代を担う僕たち若者世代が、世界で何が起きているのかを知らなければいけないのです。

この記事のまとめ

今、僕たちがやらなければいけないことは

世界で何が起きているのかを知ること。そして、世界を救うために何ができるかを考えること。

です。そして、これを妨害するようなことはしてはいけないということです。

次の記事では、この危機における「フェイクニュース」の問題について考えていきます。よかったら読んでください。

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