小説ですわよの番外編ですわよ4-5
※↑の続きです。
珊瑚たちが部屋に戻ると、荒れた部屋はすっかり元通りになっていた。気を失っている母に、ブルーが缶詰の匂いを嗅がせている。
「あ、お帰り。お母さんは、もうすぐ目を覚ますと思うよ」
パープルは背中を丸め、ボソボソ呟く。
「部屋は直しといた」
「ありがとう。そ、それと……ホテルでキンタマ蹴っちゃってごめんなさい」
「気にしないで……」
「ハハーッ! 本番強要してもしなくても、キンタマ蹴られる運命なんだなあ」
「うるさいよ! で、この子はどうするの? グリーンを