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小説ですわよ第3部ですわよ

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趣味小説の完結編です。
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2024年5月の記事一覧

小説ですわよ第3部ですわよ1-2

↑の続きです。  2023年 3月28日(火) 08:20。  水原 舞は、ショッキングピンクのハイエー…

きゅんぽぽ
5か月前
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小説ですわよ第3部ですわよ1-3

※↑の続きです。  舞は赤信号に差し掛かり、ピンキーを止めた。その深呼吸から真剣な話だと…

きゅんぽぽ
4か月前
8

小説ですわよ第3部ですわよ1-4

※↑の続きです。  『洋食 イエロー』から出ると、珊瑚は自転車で探偵社の事務所に向かって…

きゅんぽぽ
4か月前
7

小説ですわよ第3部ですわよ2-1

※↑の続きです。 「10年前までウラシマにいたって……」  舞は路肩にピンキーを止めて話を…

きゅんぽぽ
4か月前
5

小説ですわよ第3部ですわよ2-2

※↑の続きです。 「イチコの記憶と、真の名前を返す」  おっちゃんが提示した条件に、イチ…

きゅんぽぽ
4か月前
5

小説ですわよ第3部ですわよ2-3

※↑のつづきです。  綾子は、後に森川イチコを名乗ることになる女を引き起こし、砂糖水が並…

きゅんぽぽ
4か月前
10

小説ですわよ第3部ですわよ2-4

※↑の続きです。  1984年 4月8日 日曜日 13時半過ぎ 仏滅。  ピンピンカートン事務所の3階。現在ではイチコと軍団が雑魚寝する居住スペースとなっているが、この時は綾子とイチコが暮らしていた。ちなみに岸田は1回の駐車場スペースにある犬小屋で生活している(彼の正体は綾子の使い魔である狼であるため、さして不満はなかった)。  春の陽光が窓から差しこみ、綾子とイチコを散歩へ誘うが、ふたりは部屋の一角に置かれたテレビにかじりついていた。流しで岸田が皿を洗う音が、少しうるさい