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環境初陣戦!蒼紅杯三位入賞の白単コントロールについてだらだらと けみこさん本当にありがとうございました

はじめに

お久しぶりです。パシフィスというものです。
今回はずっとこねくり回してきた白単で環境初陣戦の蒼紅杯で入賞することができたのでデッキの選択理由とここすきポイントについてだらだら語っていこうと思います


先日使ったレシピ

兵士○
グリクシス○
グリクシス○
兵士○
グリクシス○
決勝
グリクシス○
エスパー×
6-1と、環境デッキ相手に相当善戦出来ました
・追記
コピー用のリストを用意しました。楽しいデッキなのでぜひ一度使ってみてほしいです

デッキの選択理由

だいたい情です。
一応の勝てそうだった理由として
・一番長く使っていたアーキタイプ
・環境初期風物詩のローグを轢きにくるアグロには強め
・コントロールはいなさそう、ミッドレンジには《告別》一発で全部壊しに行ける
あたりになります
構築は変わり続けていますが団結のドミナリア環境初期からこのデッキをこねくり回し続けて、自信がありました
その中で今回の構築に至ったのは《告別》を恐れなく打つことでした。

以前の構築

初期案としては対エスパーを想定して、『相手より多く《婚礼の発表》《勢団の銀行破り》置いたら強いんじゃね?』という発想のもと、《かき消し》をすり抜ける《解呪》持ちの瞬速クロックである《聖戦士の奇襲兵》それを使いまわせる《永岩城の修繕》をフル投入するところがコンセプトでした。また《ヴェールのリリアナ》の-能力にニマナで手札を増やせる《神憑く相棒》《野心的な農場労働者》で強く出られることもあり、勝率は悪くありませんでした。《消失の詩句》が消え、《放浪皇》に引っかからない警戒持ちの《アオウ》が非常に強力になったと感じフィニッシャーにしていたこともあり、巻き込みたくない《告別》は敬遠していました。

そんなある日、突然勝率が4割以下に落ち込みます。原因を探るためにも最近のリストを調べてみることにしました

この時流行していたのが《業火を放て》を採用したアグロ寄りのジャンド。ついでのように《婚礼の祭典》が割られてしまうのでサイズ差での勝負が通用せず、苦戦を強いられてました。
ただ、それよりもっと構造上の欠陥があることに気づいてしまいました


スタッツが貧弱すぎて一章のトークンが止められない!!
《鏡割りの寓話》の返しに《婚礼の発表》の1/1なんて頼みにしていたら勝てるはずもなく、、、
婚礼を並べるだけでは勝てないと感じ、構成を大きくいじることに

環境後期

そこでたどり着いたのが《告別》でのちゃぶ台返しでした。
5C伝説やジャンドリアニなど、こちらよりスケールの大きい技を掛けてくる相手に苦手意識がありましたが、それは《告別》で再起不能になる弱点でもあります。一気に勝率が改善されていきました

再掲

ざっくりとデッキコンセプト

現環境のミッドレンジはエンチャント、アーティファクト、墓地リソースといった多角的な攻めを得意とし、まともにやり合うと捌ききることが困難なため、《告別》にすべてを委ね、ミッドレンジを狩ることしか考えていない構築となりました。全体除去で相手を息切れさせた後はPWゲーの他に残った機体を《メカ格納庫》で動かしたり《婚礼の発表》の全体強化+トークンで押し込みに行きます。
ニマナの生物二体もコンセプトの一つで、黒系ミッドレンジの必殺技《ヴェールのリリアナ》《絶望招来》といった布告系のカードに強く出られるようになっています。《神憑く相棒》はなぜかエンチャント・クリーチャーであるため、婚礼の発表の盾になる立派なわんこです

ふんわりとカード紹介



《華やいだエルスぺス》を自分はあまり評価していませんでした。-で引っ張ってくるパーマネントが護身としては頼りなかったからです。ただ、《シェオルドレッド》と殴り合うことができる絆魂を付与できるのはなんだかんだ代えのいない性能でした。奥義も《婚礼の祭典》があれば飛行20点クロック、《食肉鉤》さえなければ勝てる性能だったので以前より最速奥義を狙うことも多く、実際奥義を使った試合は勝てました。ただ-の不安定さはもう少し何とかしたいところ


そんなところに駆けつけた都合の良い彼氏がこの方、《選定された平和の番人》でした。配信では白単コントロールと紹介されていたように、アグロよりなこのカードは別方向を向いているように見えますがなにもなくとも3/3『警戒』で除去にニマナ多く使わせられて、《鏡割り》のトークンより一回り大きなサイズ、《エルスぺス》の-からめくれれば即働いてくれて返しの《絶望招来》にも睨みを利かせてくれる最高のカードで、パズルのピースが埋まったような気持ちよさがありました。警戒持ちなので適当に《エルスぺス》で強化してあげれば《シェオルドレッド》を上からしばける逸材です!


《電圧改竄メカ》マイナーなカードなのですが全く知らないという方も、なぜか知っている方もいるかもしれません。大豊作のネオ神河で100円の悲しきレア、テキストもシンプルなのですが、間違えなく替えの効かない性能を持っています。
《未認可霊柩車》が二ターンの動きとしてはあまり強くないので差し替えたいけどアーティファクトが《勢団の銀行破り》だけだと《道路脇の聖遺》の2ドローが難しくなる…そんな時に出会いました
白単色の弱点としてスタッツが貧弱な生物が大部分を占めるうえ、《告別》で対処できないカードタイプのPWに触りにくいことが挙げられます。《運命的不在》《魂の仕切り》で一時しのぎはできるのですが、こちらの目標は《告別》一発で再起不能に追い込むことなので、こちらだけ力を温存したく、相手の手札が増える除去は採用したくありませんでした。
特に《敵対するもの、オブニクシリス》は現環境で黒の得意とする展開である本体火力で攻めてくるため本当にきつく、《真髄の針》で直接対策するほどでした。
このカードは着地でとりあえずPWや《鏡割りの寓話》などのアドバンテージを封じつつ、威迫持ちの機体というPWに強い要素しかないボディーで暴れ散らかす新スタンの《砕骨の巨人》でした!
…ここまでの熱量で語っておいてなんですが、このカードを見つけたきっかけは、白単の話をした際にある人にこの方の紹介をしていただいたことがきっかけでした
ラダー瞬間1位・機体型告別コントロールというアーキタイプ|けみこ|note
ニコニコ動画などで活動されているけみこさんという方が白単コントロールを発信されていたので、ありがたく参考にさせていただきました、この場を借りて感謝申し上げます。というか、けみこさんの記事の方が百倍参考になると思います。


《アオウ》の枠を試しに入れ替えてみました。
なんだかんだ勝っている時に攻撃するたびにアドバンテージを取れるため遂行速度が速くてゲームが分かりやすくなりそうなのと

新カードの《抹消する稲妻》が《アオウ》にクリティカルヒットするのが気になりました
圧倒的グリクシスがトップシェアだったのですが、結局一度も見なかったです()《軽蔑的な一撃》より《否認》が多めに取られているので通り自体は良かったのが運も味方してくれたと感じましたが、やはりカードを引くたびに《シェオルドレッド》に課税されるので検討する必要がありそうです
PW二枚が忠誠度を上げつつ+1カウンターを乗せられるので、フィニッシャーの中でダメ押しとしては一番強いけど、殴り合いに勝てず《放浪皇》にはめちゃくちゃ弱いので、追放が重く取られたら抜ける枠になりそうです


審議枠。めっちゃ怪しい。自分も使ってるくせに《告別》コントロールがめちゃくちゃきついので対抗策として入れていますが、当たらないのでいっそ割り切ってもよいかもしれません。
アーティファクトカウントになるうえ《銀行破り》《聖遺》といったパワーストーンの使い道があるのは良いのですが奥義が想定している対コントロールではあまりにも地味すぎて圧がかからないのが難点。《ヤヤ》《ソリン》みたいな素直な性能のPWが白にもほしい。
幸いにもニマナ生物は用意できているので《エーデリン》あたりでがしがし攻めていく、《告別》を縛る追加の《選定された平和の番人》なんかが相手からすると嫌に見えるかもしれません。というか、コントロールがあんまり流行るようだと勝てない気がします。
二位の青白コントロールに当たらなくてよかった


なんだこのおっさん!?となった方もいるかもしれないです。自分もなってます。
なんと前日に発掘されたこのカード。《否認》《軽蔑的な一撃》に引っかからないフィニッシャーになりうる存在で《鏡割り》のトークンとグリクシスのパワー3を止めることのできる三マナの生物は少なくとも自分にはほかに見つかりませんでした。殴るまでに時間がかかる制約もパワーが4あるため《電圧改竄メカ》に搭乗するとかいうズルができたのであまり気になりませんでした。
未知数なままの採用でしたが想像以上の働きをしてくれたので一考の価値はありそうです。
ついでにエンチャント除去がそこまで重く採られないとは感じていたけどほとんど期待していなかった裏面でなぜか特殊勝利を決めて実績解除してしまったのでわからん殺しには間違えなく貢献した一枚だと思っています。


アグロは初手これキープで勝てるので強気の三枚!!!
本戦だと青白兵士に二回当たりましたが一ゲームも落とさなかったのでこれくらい強気で良いと思います。拾えるゲームはちゃんと拾いたい


あまり見ない土地です。現スタン環境だとプレイアブルな操縦士があまりいないうえ機体もほとんど無色のため、色サポートを受けるのが難しく白単以外では採用の難しい土地です。新スタンダードでは単色デッキ向けに《ミシュラの鋳造所》というミシュラランドも配られたのですが、このデッキにおいてはこちらに軍配が上がりそうです。というのも動き始めると強い《電圧改竄メカ》は搭乗4と重く《告別》後に乗り手がいなくなって鎮座する悲しい状況がそれなりに起こるためです。威迫5/5というサイズは+から入った《ソリン》《ヤヤ》すらワンパンできるため、告別の弱点や勝ちの目をきっちり摘み取ってくれます。一方序盤に引きすぎると《軍備放棄》のジャマになるうえ、それなりに起動コストが重いどちらかといえばフラッドしたときのフィニッシャーという役割なため本当に詰め、フィニッシャーでしか使わないため採用枚数には一考の余地がありそうです

環境後半~兄弟戦争までで試してみたカード


迷走していたころの産物。『鏡割りに負けるならこっちもt赤して鏡割り使えば勝てるのでは???』となったのですが、結局向こうのラガバンもどきが先に殴ってくるため別に対策にも何にもなっておらず、白単という恵まれた土壌のマナベースを崩すほどではなかったという結論に至りました
《聖域の番人》採用型なら裏面の爆発力がとんでもないことになる点、一枚でアーティファクトカウントを満たせる点には可能性を感じたのでちゃんと組めば強いかもしれない…


従来の型だと《聖戦士の奇襲兵》や《道路脇の聖遺》など速やかにサクれるパーマネントとシナジーを形成していたため、好印象で増量を検討していましたが《告別》で派手に墓地を吹っ飛ばすにあたり、採用を見送ることになってしまいました。

ある方にアイデアをいただいた《否認》《軽蔑的な一撃》などをtする青型だとニューカペナで登場したフェッチランドを使いまわすことで3点ゲイン+デッキ圧縮ができて好感触でした。打消しがPWへのきれいな回答になるうえ、《告別》軸コントロールにもある程度戦うことができたため、可能性を感じるデッキでした


打消しに負けない瞬速!墓地追放がグリクシスに強そう!!!
別に除去体制も何もありませんでした(即堕ちニコマ
また、トークンと本体が全体強化がないとあまり戦力にならないのも悩みでした
一応カペナフェッチとの相性が良いのは面白いとおもったのでだれかよい感じにしてくれると嬉しいです(丸投げ)


新カード×白単 ふんわり

試作×ブリンク、合体カードなどド派手なギミックが注目された兄弟戦争。環境初期なのでなんともですがミッドレンジの牙城を崩せるような新デッキはまだ登場していないように感じました。白単目線ではいったいどうだったのか?


百億万点。皆さんもご想像の通り白単最高の強化パーツです。アグロなんかに使われる側としてはゲインがありがたかったりするのでコントロールでこそ使ってあげたい。ただ一見無敵に見えるこの除去、平地の枚数で除去範囲が決まるため、特殊土地が投入しにくくなるという構築への若干の負荷がかかります。
現スタンダードだと《ミシュラの鋳造所》《爆発域》《水晶の岩屋》といった便利な無色土地の採用を見送っていますが、それでも無色土地が三枚くらい固まって《シェオルドレッド》を除去できない無念のまま死んでいくことが珍しくありません。
…それ抜きでも白マナが出ないことがあるので無色土地のご利用は計画的に。
どう使っても強いのでコメントに困るのですが、特に《スレイベンの守護者、サリア》を返しのターンで追放できる可能性がある1マナ除去というのは白単として大きな革命です。《銀行破り》《婚礼》でキープして何度2キルされたことか…



白い《再利用の賢者》がおまけの起動型能力をひっさげてきました。
評価に困りそうなドロー能力ですが、こちらが引いたカードをそのまま使えるので想像以上に頼りになりました。土地を無理やり引っ張ってくるシチュエーションなんかはわかりやすいです。
起動型能力は勘定に入れず評価すると、《解呪》内蔵の生物だと《聖戦士の奇襲兵》なんかが比較対象に挙がりますがこちらは2/1の本体が戦場に残るため《鏡割り》のトークンや《税血の収穫者》と相打ってくれるのがうれしいポイント。
また、《エルスぺス》の-能力でめくれた時なんかには明確にうれしいです。
一方、《聖戦士の奇襲兵》はパワー3の瞬速クロックとしてコントロールや打消し相手に優秀なのと、《修繕》で使いまわせるとアーティファクトやエンチャントを中心にしたデッキの心をへし折ることができ、どちらも一長一短ですが、個人的には他の三マナ目の動きが強力なため僅差で《奇襲兵》に軍配が上がると感じました
蒼紅杯がリスト公開制ルールだったため、相手のプレイングに裏目を作る『見せカード』としても相手に圧を掛けてくれたのではないでしょうか
…なんか奇襲兵に乗っ取られている


相手に使う想定で評価すると『ニマナ多くかかる代わりにアドバンテージに還元できる手札』をプレゼントする意味で《運命的不在》と似ていますが、前述したようにできれば《告別》でノックアウトが目的ということもあり、あのカードがあまり好きになれなかったので見送りました。
戻したパーマネントに《かき消し》を当てるとすごいテンポアドバンテージ稼げそうだったので二位に入賞した青白コントロールへの採用はなるほどと感じました。


《削剥》。一瞬でも期待した自分が愚かでした


対コントロール希望の星になると期待しましたが普通に除去で死ぬのであっさり抜けました
また、他に兵士がいないため殴り始めても全く圧を掛けることができず採用を見送り。
《告別》で流れないPWで戦場で最低限仕事をしてくれるようキャントリップがついていたりしたらよかったんですがそんな都合の良いカードあるわけがないですね!


マナフラ受けも付いていてカードが引ける。《喉首狙い》にも当たらない。フィニッシャーとして条件としては満たしているように感じましたが、遂行速度が遅いと感じ見送りました、ロングゲームを見据えてサイドボードに仕込んでおくなど、なかなか可能性はありそうです


《シェオルドレッド》を除去できるうえ、条件付きのマナ加速もそこまで気にならないと、単体でもそこまで悪くはありませんでしたが、フィニッシャーとしてみると単体でゲームを決められず、もたもたしている間に負けてしまうことが多かったです。やはりコントロールではなく根本にはミッドレンジの魂があるため、遂行速度の速いカードを使った方がゲームが分かりやすくなるため好みでした。重いところを削れたら一枚入れるのは全然ありな手ごたえは感じました


おわりに

環境初期で混沌としていたからこそ、STXから始めたへっぽこプレイヤーが良い勝負ができたとも感じましたが、デッキは間違いなく強かったです。
機体シナジーは薄いしコントロールにしては前のめり、ミッドレンジにしては後ろ向きという不思議なデッキなので、様々なカードにチャンスがあると思いました。
強さ云々の前に楽しいデッキなので、ぜひ皆さんの手でより良いレシピに改良していただいて、自分だけの白単を作り上げよう!
重ね重ねになってしまいますが、デッキに様々なアドバイスをくださったdiscordサーバーの皆さん、とても読み応えのある記事を書いてくださったけみこさん、一人での調整ではここまでうまくいかなかったと思います。本当にありがとうございました。
それでは、また、どこかで。(実はいいねとかコメントいただくたびに小躍りしてます)


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