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2023.8.8-8.14

8日
少し悔しいなと思っていることがある。
あの日の記憶こと。あのやわらかくてあたたかい湯気のような感覚は、自分の中だけであればずっと忘れずにいられると思っていた。でも、2週間しか経っていないのに、確かに薄れている。
思い出そうと試す度に、夢や幻であったかのように感じる。
あの日の記憶としてはっきりと残っているのは、普段はあまり使わないJRの電車に乗った時、扉の開閉をする度に乗客にお礼を言っていた車掌さんの丁寧さに驚いたこと。それと、初対面の方から仕事を馬鹿にされて悔しかったこと。
私の記憶は、忘れたくないことから消えゆくのかもしれない。そう思い、自分の言葉をnoteに綴っていくことに決めた。

これからなにを綴っていこうかとぼんやり考えてみた。
きな子(実家で飼っている犬)は夏になると、廊下に落ちていること
今日、猛烈に食べたくなった塩ラーメンのこと
コンプレックスという言葉は、いつでも私の心をかき乱すこと
味方でいてくれる、カネコアヤノのこと
最近よく登場する、ツルムラサキと白茄子のこと
いざ文字に起こそうとすると、うまく言葉にできなくて、自分の未熟さを痛感する。
きっと最初はそんなものだ。
でも絶対、自分が思っていることは自分で言う。
自分の気持ちも相手の気持ちもまっすぐ受け止められるようになりたい。

9日
結局毎日泣いている。会いたい。
通勤中、カネコアヤノの『恋する惑星』のアルバムを聴きながら、カネコアヤノのライブのスケジュールを確認した。どう考えても、彼女の声と言葉を直接聴きに行きたい。

10日
雲の流れが速かった。
仕事終わり、友達と会った。外界の環境に影響されやすい私たちは、暑くて騒がしい店内に耐えられなくてすぐ外に出た。
そのあたりにあった野外のソファーに座って冷たいものを食べた。
会う度、私はこんなにもよく笑う人間だったのかと気づかされて嬉しくなる。思っていることを素直に話せるのは、違う考え方の人間だということを最初から分かっているからなのかもしれない。自分とは違う私のことも、ただ私として受け止めてくれるという安心感が、彼女にはある。いつもありがとう。

11日
音楽はいつだって私にとって救いであり、祈りであり、お守りのようなものだなと定期的に思いかえす。

12日
今日はお休み。
朝5時に起きて、友達とモーニングに行った。
話したいことが溜まっているときほど、何から話せばよいのかわからなくなって結局伝えられなかったりする。そして後から反省する。
10時、カネコアヤノのライブチケットの戦いに負けた。一瞬の出来事をうまく受け入れられなくて、必死に代わりになる楽しみを見つけようと好きなアーティストのライブのスケジュールを確認したけれど、思いとどまった。
代わりとか無いんだ。

少し前の私と比べると、ほんの少しだけ心に余裕ができてきた気がする。
そう書いた数時間後、結局眠る前に泣いてしまった。

13日
久しぶりにきちんと眠れた気がする。
「私はもう大丈夫だ。」と思えた次の日、やっぱりこの気持ちを断ち切ることはできないのかもしれないと思っている。なんて意志の弱い人間なんだろう。
どこかに出かけられるような元気はない。
感情や記憶をなかったことにしたくなくて、ここに言葉を綴っているのに、感情や記憶をなくすことができたら、こんなにも苦しむことはないのにとも思う。

14日
今日は1日、心が苦しい。
心が健康に戻る日なんて来るのだろうか。

星野源の新曲『生命体』がリリースされた。

あなたは確かにここにいる

命は足掻く
死ぬな 研ぎ澄ませ

星野源『生命体』

この言葉、心がビリビリと痺れた。

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