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2023.8.30-9.5

この期間、心がバラバラで、コアラの日記帳に綴ってあった感情があまりにも醜い。

唯一穏やかな気持ちでいられたのは、線香花火をしていた時間くらい。
指先に伝わってくる振動、火薬の匂い、パシパシという音、そのすべてが心地よかった。

初めて知ったのは、火玉の移ろいに名前がついているということ。
蕾からはじまり、牡丹、松葉、散り菊と変化していくらしい。

前の日に誰かが、線香花火は涙のように見えると言っていたのを思い出した。
私には、吹きガラスのようにも、揺れる心のようにも見えた。

夏、無事に終えられる気がする。

悲しみや苦しみ、悔しさといったとげとげとした感情はどうしてもまだ消し去ることができないけど、私が大切に育てていきたいのは、自分の中のやわらかい感性だ。

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