見出し画像

革靴教室第4回目 report

4回目の革靴教室日記の前に、通っている工房のご紹介です。

ーーーーー
須磨にあるこうべくつ家のオーナー森田さんから革靴の製作を教わっている。須磨の海岸から徒歩5分ほどのところにある、ブラウンの素敵な建物が目印だ。海の近くにあること、製作期間の縛りがなく、決められた日程に合わせて通うので、自分のライフスタイルに合わせやすかった。

店主の森田さんの壮大な感性がぎゅっと詰まった斬新な靴がたくさん置かれていて、初めて行った時には一つ一つに度肝を抜かれるほどだった。森田さんは靴作家としても活動されている。その個性的なデザインシューズに私の革靴の固定観念を揺るがせた。

こうべくつ家HP
https://www.kutsuya-koubou.com/index.html

ーーーーー

第4回目革靴製作教室

須磨に向かう途中の電車で考えていたことがあった。忍耐力、無いよなぁ…そういう状況に置かれていないからなのかもしれない。

●中底のカット(前回の続き、もう片足)
(第3回目のブログにて、アウトソールと書いてしまったが、中底の間違い、大変失礼致しました。)
前回より、少しだけ仕上がりのスピードが上がった気がした。

私「ここはまだ(削り方が)弱いですよね」
先生「おッわかってるやないか」

ほんの少しだけ、細かい部分の感覚を研ぎ澄ませられるようになった気がした。

●ソールの出し縫い部分の作成
外周を2mmの深さを革包丁で形どっていく

→その線より外側ななめ45°に刃を入れて(断面が「レ」となるように)溝を作成する。


→その「レ」部分の右側とソール側面の銀ペン印に向かって傾斜を入れていく。


→中底側面から真横に刃を入れて90°の溝を作る。

掘っていく作業にこんなに段階を踏むのか…そしてなんたる職人技…私にできるのか果たして…と驚いた工程。各箇所で手の動きや木型の持ち方が変わるため、
えっこうなの?ん?(先生に聞く)あっそうか!

「疑問→聞く、解消→疑問→聞く、解消」

これを何度かリピートした。

▼続いてソール内側の加工
90°の溝を通るように内側から穴を通すために必要な溝を作る。(苦戦)

先程と同じように2mmの線を型どる
→内側から外側に向けて、スライスするようにメリッメリッと斜めにカット、漉きをいれる。

ここでも手の動きに苦戦した。小指付近の指の動きが重要になるようだ。また、剥ぎ取った革の破片は後から貼り合わせるので必要、とのことだ。

肩に力が入り、バキバキ。その影響で手にも力が入り思うように手が動かない、その都度先生に、刃の使い方が違う違うと言われるのであった。

▼縫い穴の貫通式…
いよいよ、縫い部分の作成の終盤。
ソール、ウェルト、アッパーの革が全て縫えるように穴を開けていく。間違えて変な角度で奥に貫通させないように慎重に。
すくい針で穴を開けていく作業、腕を使うが、結構ワクワクしていた。


一つ一つの工程で、先生からお手本を見せてもらい、その後実践させてもらうが、一回見ただけでは実践した時の自分の手の動きと直結しない。何度か手の動きを見る→やる→間違える、指摘される→直す
これを繰り返すことで少しずつではあるが身についてるのではないかと感じる。これを反復すれば、だんだん体が覚えるようになるんだよね、きっと。プロの手捌きを「見る力」が大事になってくる。
先生が手を加えた部分と自分が作業した部分では、やはり美しさが全く違う。プロはやっぱりすごい、毎回、心を打たれる。

いつもありがとうございます。

次回はついにアッパーの革の染色を完了させて持ち込みます。
ついに自分の尻を叩く時が来ました笑
頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?