見出し画像

こだわりで嫌われる人になっていたかも

趣味=妻と言っていたのに、サインを見逃し過ぎて「離婚したいからお金と親権の話をしよ」と三行半を突き付けられた”まだ夫”です。離婚話のショックから立ち直るまでの話です。ちなみにまだ離婚には至っていないです。

「お洒落な人って狭量な面があると思います」

自転しながら好転する。著:山本文緒

本の中のたった一言。この一言で、私の考えは大きく変化をしていった。
主人公の無職・貧乏・中卒・彼氏が、プレゼントで高価なネックレスをプレゼントしてくれたが、主人公はもっとほかに使うところがあるだろ!とケンカした話を主人公が友達にして、友達から言われた言葉だ。

「どんなネクタイや鞄を買ったって、それを駄目だと指摘するのはどうかと思います。ダサいって思うのはその人の自由ですけど、人の持ち物を、聞かれてもないのに、そんなふうに指摘するなんてどうかと思う。ネクタイならネクタイの、ビジネスバッグならビジネスバッグの、用途を果たしていれば別にいいじゃないですか。そこにセンスをプラスするのは余剰金がある場合です」

自転しながら好転する。著:山本文緒

こだわりが強くなると狭量になっていく。

自分がお洒落な人だとは思っていないが、思い当たる節が多くある。
だから周りから「こだわりの強い人、好き嫌いをはっきりという人」のレッテルを貼られている。
私自身はこだわりが強いとは思っていないが・・・
ショッピングセンターに行けば、あの人ダサいな。もっとこうしたら可愛いのに!なんでボロボロの服を着るんだろう?あの色の組み合わせは・・・
レストランやバーに行けば・・・スタッフの態度や言葉の言い回しが気になる。装飾品が統一されていないとモヤっとする。メニューやテーブルが少しでも汚いと気になる。
こういうことを一緒にいる人に伝えてしまう。
私として、もっとこうすれば良くなるのに!というアドバイスだったり、共感をされたいだけなんだけどな。
話題の提供のつもりだった。

狭量な人と思われているのかもしれないと。感じた。

飲み会の店選びのときに、やたらと「○○食べられますか?△△って嫌いでしたよね?××はいけますか?」と聞かれる。
たしかに苦手な食べ物は他の人よりも圧倒的に多い。
けど、その店で自分が食べられるものを注文するし、おしゃべりが中心だから、まずくなければなんだっていいと思っている。だから自分では食事に対してこだわりがないと思っている。
取り分けをしてもらったときに、苦手な食べ物を告げる。けど、苦手な食べ物を伝えていたことによって、気を遣わせていたのかも。と感じ始めた。
飲み会の会場選びは、そもそも大変なのに、参加者の好き嫌いまで考慮に入れるのはより面倒だ。数名の軽い飲み会でも、面倒だろう。
自分が呼ばれない誘われない理由がだんだん分かってきた。
私が誘うと来てくれるが、私を誘う人はほとんどいない。

自分にも思い当たる節がたくさんあった。

こだわっているものは、あまりないと自分では思っていた。けれど、こだわりがあるかないのかの判断は、人がするものなんじゃないかって近頃は感じるようになってきた。
こだわりがある。は好きと嫌いがはっきりしていると近い意味だと捉えると・・・
絶対に周りは気を遣う。気を遣うから一緒にいると疲れる。だんだんと呼ばなくてもいいかなと思わせてしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?