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何が言いたいのか分からない

趣味=妻と言っていたのに、サインを見逃し過ぎて「離婚したいからお金と親権の話をしよ」と三行半を突き付けられた”まだ夫”です。離婚話のショックから立ち直るまでの話です。ちなみにまだ離婚には至っていないです。

妻と会話をしたことがないのかもしれない

離婚の話をされてから、妻とよく話をしている。
会話の内容の大半は、今まで妻がどれくらい我慢をしていたか。何を考え、何を感じ、何を思っていたのか。すべてマイナスなことだけど・・・
そんな話を真剣な顔で私の顔を見ながら、話しをしてくる。
たいていは夕食を食べ終わり、お風呂に入り、子供が寝てからになるので22時くらいを回ってからだ。
今までならスマホを片手にソファに転がって、毒にも薬にもならないSNSを見たり、ネットフリックスで新作アニメか映画を見ている時間だ。
とくに意味はない時間。かといってなくなったら、それはそれで寂しい時間。
その時間を使って部屋の照明を落とし、間接照明だけにして妻と話をしている。
十数年の結婚生活でこれほどまでに妻の会話を妻の思いをくみ取ろうとして話を聞いていたことはあっただろうか?
たぶんなかったと思う。少なくとも思い出せない。

何が言いたいのか分からない

妻は私と話をしていてつまらなかったと思う。今なら断言できる。
絶対につまらなかったと。

妻の話を聞いても要点が分からない、目についたものに反射的に飛びついて会話があちこちに・・・
例えば、スラムダンクの映画を見たあとにカフェで互いの感想を話そうとしていた。
『思っていた内容と違ったけど、久々のスラムダンクはよかったよね~。そういえば○○さんも髪の毛を赤くしたんだよ。知ってた?』
あれスラダンの話は?○○さんの話いる?
『赤いニットだったら、どんなのが似合うかなぁ?あっ!駄菓子食べたくない?』
○○の話はどこに?えっ?ニット?赤は花道の頭つながり?駄菓子?なんでそんな話になるの?
こちらはパニックになりつつ・・・で何がいいたいの?と何度言ったことか。

朝のニュース番組を見ているから、今日の夜に雨が降るか聞くと、妻は今流れている花粉量や紫外線指数の話を始める。
夜に雨が降るかを聞いているの。
まずは質問に答えて!分からないなら分からないでいい!
質問に答えてくれないと他の話にいけない。
ときには、このアナウンサーの服、可愛いと思わない?と私がした質問と関係のない質問をしてくる。
質問に質問で返すって、会話成り立たない・・・と呆れていた。
こちらが話をしたい話と、妻がしたい話が全く違う・・・

小学生の日記か?!

昔は妻が出張から帰ってきたら、出張中の話を聞こうとしていた。
やはり地方に住むものとして、都会の華やかな街やおしゃれなレストランの話など聞いておきたい。
もちろん妻がどんなことをしているのか?を聞いておきたい。
だが、妻は

朝起きて準備して、ホテルを出て、打ち合わせして、ランチ食べて、新幹線で帰ってきた。と。
他の日にきいても、ほぼ同じような話ししかしない。
あまりにも詳細を話さないから、話せないようなことしているのか聞いたら、やましいことがあるわけではないという。
あった出来事を伝えるだけ。途中途中でエピソードがあるだろう!
まるで小学生の夏休みの日記のように『今日は電車に乗っておじいちゃんの家に遊びに行きました』と。
どんなことがあったのか?何を感じたのか?
をこちらは聞きたいのに、出来事だけの話を聞かされても面白くないのでだんだんと話を聞かなくなっていった。

伝えるのが下手だったのではなく聞くのが下手だった模様

『それって奥さんのせいじゃなくて、あなたの問題だよね?』
ざわざわとした安い居酒屋でとなりに座っていた友人がレモンサワー片手に言ってきた。
ものごとをフラットに見れる友人はこうも続けた。
『お前の奥さんは、確かに伝えるってことは苦手だと思う。何回かあったことあるけど、俺も同じ印象だった。でも彼女と会話ができている人も、たくさんいて彼女と話をしたいって人もたくさんいるじゃん。個人でビジネスができるんだから、相手しだいで会話はできるんだよ。だったら、お前が会話を引き出せてないんだよ。心が離れていったから会話をしなくなったのか、会話がないから心が離れていいたのか。は知らないけど』

むむむ

なるほど、確かに妻が伝えるのが下手だから、妻が会話をうまくなれ。こっちの問題ではなくて、そっちの問題だ。と突き放していたかもしれない。
聞く力が低すぎたのか・・・
考えれば考えるほど、離婚はしょうがないと思えてくる・・・

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