#42 〈金地金編〉金(ゴールド)をどこに保管するか
金塊(インゴット)は意外とサイズが小さいものです。
たとえば、日本マテリアルの100gのインゴットのサイズは27mm×43mm×5mm。
このサイズはトンボ鉛筆のMONO消しゴムの一番小さいサイズ(1)と同じくらいで、簡単に手のひらに収まります。
また、金(ゴールド)は化学的に安定的な物質なため、「湿気に気をつける」というような保管上の心配がありません。
宝石や美術品などと異なり、多少傷がついても重量に影響しなければ価値が損なわれることもありません。
そのため、意外と保管するのに便利なシロモノです。
盗難の可能性が低いのであれば、わざわざ専用の金庫を購入して保管するというようなことをせず、見つかりにくいところに適当に隠しておくというのもアリだと思います。
ただし、あまりにも巧みに隠しておくと、自分自身でも見つけられなくなるので注意しましょう。
とはいえ、盗難などが心配だという方は銀行や倉庫業者(三菱倉庫、三井倉庫、寺田倉庫(2))の貸金庫を利用するのも一つの方法です。
ただし、倉庫業者の方は、東京・大阪などに立地が限られているため、近くに住んでいないと利用は難しそうです。
やはり現実的なのは銀行の貸金庫でしょうか。
日本の3大メガバンクの貸金庫をざっと調べてみましたが、一番小さなサイズのもので月1,500円から2,000円くらいはするようです。
どこに保管するかも大事ですが、自分が金(ゴールド)をもっていると人に思わせないことも安全保管のためには大切です。
金(ゴールド)を購入したい、あるいは、購入したというような話をすることは控える、インゴットの販売店のロゴが入った袋などは(販売店には申し訳ないですが)人の目に触れないようにし即処分する、とか。
日々の言動には注意しましょう。
(1)トンボ鉛筆の総合カタログ(p132)によると、17mm×11mm×43mm。
(2)池水雄一『金投資の新しい教科書』日本経済新聞出版(2013)の119頁を参照。各社のサービスについては以下のとおり。