サンバおてもやん♪
私、熊本出身なのですが、
他県の人に熊本といえば？と聞いたら
今は大抵の人が「くまモン」って言うかなと思います。
しかし！！
熊本県民には、くまモンより遥か昔から慣れ親しんだものがあります。
それが「おてもやん」です！！
おてもやんとは？？？
ですよねー。
おてもやんは熊本の民謡で、
さらには「サンバおてもやん」という
サンババージョンのおてもやんもあり、
火の国まつりでは皆で踊るのです。
火の国まつり最大の見せ場
それが「おてもやん総踊り」！！
チャチャチャ！チャッチャッ！チャッチャッチャッ〜！！ピーヒャラ〜♪ララ〜♪ララ〜♪みたいな出だしからスタートしてかなり軽快な音楽。
今はどうか解らないけど、多分県民ならほぼおてもやんは踊れるはず。
かくいう私も、この間、不意にテレビから流れたサンバおてもやんで踊ってしまい、それを見ていた夫が「え？！なに！なにそれ！！」と驚いていた。
私は「え？サンバおてもやんですけど？」って気持ちでしたが、そりゃそうだ。これ熊本民謡だ。と思い説明。
すると夫は「おてもやん」の民謡を歌ってくれた。
私からすると、東京生まれ、東京育ちで何でおてもやんが歌えるんかいっ！ってなったのですが、「サンバおてもやん」の存在は知らず。
そして、昔から何も疑問に思ってこなかったのですがここへ来て夫から「おてもやんの○○って歌詞、どんな意味？」なんて聞かれて初めて歌詞の存在に気づく。
歌えるし、歌ってきたけど、歌詞に注目して無かったな〜さらに言うなら歌詞のないサンバおてもやんの方が聞く機会も多かった。
そんなわけで歌詞調べた。
歌詞も微妙にいくつかあるのですが、下の歌詞でお話します。
ちなみに、内容はびっくりな歌でした 笑
【１番】
おてもやん
あんたこの頃嫁入りしたではないかいな
嫁入りしたこつぁしたばってん
ご亭どんがぐじゃっぺだるけん
まあだ盃ゃせんだった
村役 鳶役 肝煎どん
あん人（ふと）たちのおらすけんで
あとはどうなときゃあなろたい
川端まっつぁん きゃあめぐらい
春日原（かすがばる）の南瓜（ぼうぶら）どんたちゃ
尻ょふっぴゃあで花盛り花盛り
チーチクパーチク雲雀の子
げんぱく茄子のいがいがどん
【２番】
一つ山越え も一つ山越え あの山越えて
私ゃあんたに惚れとるばい
惚れとるばってん言われんたい
追々彼岸も近まれば 若者衆も寄らすけん
くまんどんのよじょもん詣りに
ゆるゆる話ばきゃあしゅうたい
男振りには惚れんばな
煙草入れの銀金具が それがそもそも因縁たい
アカチャカベッチャカ チャカチャカチャ
えーと。
熊本県民でも、どんな意味や？となるのですが、
ざっくり言うと１番は
おてもやん（下女とか若い女の子の意味）に、あなた最近結婚したよね？
結婚したにはしたんだけど、旦那の顔が良くないらしいの。（顔に痣が残ってて醜いらしい）だから、まだ式も挙げてない。
まぁ、あとは仲人の人に任せたらなんとかなるって。
川端には皆があつまってるし、楽しみにいきましょうよ。（繁華街行こうって意味らしい）
そこには男もいっぱいよ！！
行くのは良いけど南瓜みたいなやつとか、茄子みたいな男は嫌だよ。
２番は
ホントは山をいくつか超えたところに惚れた男がいるのよ。
でも、私からは言えないじゃない？
それでも彼岸で若い男が村に帰ってきて集まる時に、話はしてみたい。
でも、顔に惚れたわけじゃない。
煙草入れの金具がかっこいいから惹かれただけよ。
アカチャカ〜の部分はお囃子の音かな？？？
歌詞の現代訳も諸説あるのですが、ざっくり言うとこんな感じに訳されるはず。
好きじゃない人との結婚が決まってちょっと鬱々としてる感じが解ります。
顔も知らない相手との縁談は時代って感じ。
そこへ別の女の子が励ましたり、気分転換に遊びましょうと誘ってくれてる。
２番の最後にでてくる顔に惚れたわけじゃないって、煙草入れに惹かれたんだよってとこ、ちょっと格好いいと思った。女の子のちょっとした感情が良い。
実は３番？もあって、ちょっと見つけきれなかったんだけど、３番には色々嘆いても仕方ないから運命を受け入れて前向きますか。みたいな歌詞になるらしい。
顔が悪いってのも噂話かもとか、顔は良くなくても性格良ければまぁ良いか。納得しなきゃしょうがない。みたいな感じかな？
見た目が良いに越した事は無いって言うのは、今も昔も変わらんよな。とくに若ければなお。
小さい時から根付きすぎて、あまり歌詞の意味とか考えてこなかったですが良い機会でした。
地方それぞれに聞くとテンション上がる曲や歌ってあると思うのですが、多分、熊本県民にとっては「おてもやん」になるのかな？と思います。
もし熊本に来ることがあれば、
皆さんもぜひ聞いて踊ってみてくださいね。
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