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読書の秋なら童話をぜひ。

小さい頃に読み聞かせをしてもらったり、
読んだ童話や寓話の数々。

大人になったからわかる視点なんてものがありますよね。

まずは「人魚姫」

人魚姫に出てくるお姫様は、
まるでお姫様が手柄を横取りしたように見えてたけど、実際は海辺に打ち上げられた王子を救った姫なので、手柄を横取りしてるわけじゃないし、
さらに原作に近い本を読むとむしろ凄く良い子。
人魚姫にも優しい。

王子が救ってくれた姫に惚れても致し方ない。

海の中から陸までは人魚姫だけど、打ち上げられた後に手厚く介抱したのは姫だからね。

そんなお互いを思い合い、
人魚姫にも優しい2人を思ったからこそ、
最後に自分の思いだけで王子を殺せなくて
短剣で自身の胸をついて泡になる人魚姫。

子供むけ絵本だと、ことの経緯ざっくりすぎるだろ。とツッコミたい。

ちなみに、人魚姫はこのあと空気の精になって人間になるための修行をすることになるのですが、このラストもまた良いのです。

ご興味ある方はこちらを。

童話ならば安心安定のほるぷ出版。

原作を端折らず翻訳されてるので長いですが、
絵柄含めて世界観は1番だと思います。

大人になって読んだあとに、
感動で泣けるとは思わなんだ、、

あと、最近読み直して面白すぎたのは
ジャックがやべーやつじゃんと必ずなる

「ジャックと豆の木」

ある意味、子供に1番読ませてはいけない本では?

子供のころは、
庭に蒔いた豆の木が天まで繋がって、
そこで見つけた宝箱や金のガチョウを持って
帰ろうとしたら巨人に見つかり命からがら逃げ切った!やったー!みたいな話だと思ってました。

今、原作を読むとどうでしょう。

ジャックがひどい。ひどすぎる。

そもそも、母に牛を売ってこいと言われたのに不思議な豆と勝手に交換してくるは、
そこで繋がった天界に住む巨人の家に不法侵入、
巨人の奥さんが匿って逃してくれたのに道中金貨を盗んで地上へ、金貨だけでは飽き足らず、二度三度と巨人の屋敷に忍び込んでは金の卵を産むガチョウ、ハープなど盗む盗む。

しまいには、見つかったので地上へ続く豆の木を切り倒して追ってきた巨人を倒しました!めでたし!

えーーーー!!

引く。めっちゃ引くんですけど。

ジャックやばくない?

お前、不法侵入、窃盗、殺人って強盗殺人ですよ。

そして、最後に出てくる女神様?も何いってるんだ???

で、このジャックと豆の木には教訓があるようで

「人生で創造的なことに取り組むときには、他の大勢がやらないことであっても、インスピレーションに従って行動するのが良い」

いや、絶対にこんな教訓で語られてないでしょ!!

一応、後日談で最後にちょっと反省してるけど、
理不尽がすごい。

他にも「ヘンゼルとグレーテル」

最終的に元の家に戻ってくる二人ですが、
こども二人を森に置き去りにすることを厭わなかった母が最後にさらっと

「おとうさんは二人を森に置き去りにしたいらい笑えなくなって、おかみさんはいつの間にか死んでいました」

って書かれてる。

そこ、どうなりましたか?
もしや、おとうさんですか???

突然のミステリー推理が始まる感。

そんなお母さんがいなくなったから、3人でめでたし。めでたし。

爽やかにエグいのがヘンゼルとグレーテルの良さかな。地味に竈に突っ込まれる魔女との戦いとかあるので見応えは強い。

ちなみに魔女の家も勝手に家を齧ってるので、この2人も不法侵入と損壊の罪があるし、その魔女の家から宝石をいっぱい持ち出している。

お前らも盗むんかいっ!!とツッコミ満載。

読書の秋に、子供の時に読んでた童話を
また読んでみるのはいかがでしょうか?

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