くま

雑日記

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最近の記事

初めて村上春樹読んだ

今まで避けていたけれど、セールになっていたから、村上春樹の「風の歌を聴け」を読んだ。こんな小説があったのかと衝撃を受けた。続けて初期三部作全部を読んだ。久しぶりに読み耽った。「ダンスダンスダンス」も読んだ。これで「僕」の繋がりを全て読破した。読後これで終わったのかという寂しさと、じわりと広がる納得感に心打たれた。この感動はなんだろう、と思って自分なりに考えてみた。(作品の理解の仕方は無限大のはず。)そしてこれは、1人の人生とその時代に、寄り添い見てきたものに起こる深い共感なの

    • 送電線のノスタルジー

      送電線はノスタルジーだ。夏の暑い昼間、冬の寒い夕暮れにどこまでも続く送電線を見た記憶が残っている。巨大な鉄塔と弛みのある電線。街には不釣り合いなスケールに不気味さと好奇心を感じた。一体どこに繋がっているのか。今でも送電線の先を見たことがない。だからこのノスタルジーは忘れられない。 小さな頃、親の横で映画鉄塔武蔵野線を見ていた。送電線をたどる小学生を描いた作品だと記憶しているが、詳しく覚えていない。原作小説も国語の問題で一部を読んだ。作品がきっかけで送電線に興味を持ったのか、

      • 冬の風呂

        冬の風呂はいい。寒いからいい。露天風呂に入って雪景色を見ながら体をうかせると、この世の全てがどうでもいい。温まったら体を出す。体を冷やす。冷えたらまた入る。この繰り返し。1時間入っていられる。木に積もった雪を見て物思いに耽るのもいい。ノスタルジーに浸る。哲学家になる。これの前にスキーをつけたらこたえられない。冷えて疲れた体に湯が染み渡る。固まった手足に血液がじわじわと広がる。スキーと温泉は分けられない。 サウナもいい。限界まで入る。露天風呂に出る。湯には入らず、椅子に座る。

        • コスパとかタイパとか

          パってなんだよって思う。パはパフォーマンスのパだが、パフォーマンスってなんのパフォーマンスなのだろう。食べ物なら美味しさだろうか。映画なら楽しさだろうか。大体コスパとかタイパとかいった場合、コスもしくはタイしか見てないような気がする。安ければコスパがいいし、時間が短ければタイパが良い。 そもそもパフォーマンスを何に設定するかで話が変わってくるし、例えば高くても段違いに美味しければそれもコスパが食べ物にならないだろうか。といっても自分が高くて段違いに美味しものを食べたときに、

        初めて村上春樹読んだ

          濃厚だけどあっさり構文

          濃厚だけどあっさり。あっさりしているようでコクがある。テレビのグルメ企画でよく聞く言葉。このフレーズどれだけ使われてるのか。ラーメンの企画だと間違いなく、一つ覚えのように100%でてくる。味の複雑性を表現したいのかもしれないけど、ここまで使われると、またそれか…という感想にさせられる。 この反対の言葉を並べた言葉、よく町でも見かける。簡単に言葉に深みを出せる。遠いけど近いとか、つまらなくて楽しいとか、適当に考えてもすぐに出せる。言葉に隠されたストーリーはいくらでも考え出せる

          濃厚だけどあっさり構文

          カフェが少ない

          カフェが少なすぎる。どこに行っても人だらけ。家の近くもそう。街に出てもそう。なんでこんなに少ないのだろう。日本橋、銀座、新宿どこに行っても席が空いてない。一休みしようなんて思っても、休むのに並ばないといけないなんておかしいでしょ。スタバなんてみんないつから座ってるの?席空いてるとこ見たことない。おしゃれなカフェでカプチーノを飲もうなんて思ったらもういけない。 カフェに並ぶのもどうかしてる。座ってコーヒー飲むためになぜ並ばないといけないのか。ゆっくり座ってやすんでおしゃべりし

          カフェが少ない

          1月一週目 

          季節の様子 朝の張りつめた寒さがこたえる。日差しは暖かく、昼は小春日和。東京は雨がふらない。北国は雪。 おいしかった食べ物 蟹。ホテルのバイキングの新年メニューで食べ放題。ここ数年分の蟹蟹蟹。蟹酢がなかったのが惜しい。 今週の思いつき 冬は露天風呂に限る。夜に雪の中で入ればこたえられない。昨年を振り返り、新年を考える。こんなよい場所が他にあるか。いやない。

          1月一週目 

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          都心では再開発がされて大きなビルが作られる。上がオフィスビルで下が商業施になっていて、ショッピングができたり食事が出来たりする。大体どこも同じような作りになっていて、同じようなテナントが入っている。郊外に行けば、ショッピングセンターがあり、これまた同じような作りで同じようなテナントが入っている。 どこに言っても同じような景色で、面白味や新鮮味がない。だが、普段使う身からしてみれば便利なのだろう。オフィスビルの下にあるレストランは、そこで働く人にはランチの場所になる。自分の住

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          最近のwebサービスでは、「あなたへのおすすめ」が必ずと言っていいほどある。動画サイトやサブスク、ニュースサイトまで自分の興味がありそうなものをピックアップしてくれる。どんどんおすすめが出てくるから、それだけで延々楽しめる。 選択肢が多いと、幸福度が下がると言われることがある。あまりに選択肢が多いと選んだものに対しても、満足できないと感じることがあるだろう。その点、おすすめをピックアップしてくれることによって、選択肢が狭まり、さらにどれを選んでもそれなりに自分の興味に合って

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          つい最近の記事で、本にまつわる新サービスを紹介しているものがあった。本との出会いをコンセプトにサービスの内容が書いてあった。ひとつは六本木の文喫、もうひとつは書店員による選書サービスだ。この二つ、確かに両方本との出会いに繋がるのだが、顧客へのアプローチは異なるものではないか。 文喫はベースは図書館や書店のようなもので、本が無数に並べられている。本のチョイスや並べ方はそれらとは異なっているが、自分が数あるなかから選んで手に取るという行為がある。対して、選書サービスはある程度希

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          飲み会が少なくなって久しい。この3年で片手で数えられるほどだ。10人以上の大規模なものは一回もない。外食へ行く人の数は減っているが、飲みの文化が衰退しているかと言えば、そうではないはずだ。 飲みの文化に選択肢が増えたのではないか。もしくは、選択肢が良く見えるようになったか。飲み会が多かった頃は、もっと画一的なスタイルだった。一杯目にビールを飲み、あとは酔って盛り上がれば良い、なんていうのも良くあるスタイルだったろう。今は、酔っても良いし酔わなくても良い。少しだけ酔いたいなら

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          「老人と海」を読んでいると、使いなれない単位が目にはいる。海の深さに尋と言う単位が使われているのだ。これでは、それがどのくらいのスケールなのか見当がつきにくい。わざわざ調べて、何m相当だからなるほどこのくらいだなとわかるのである。他にも、アメリカでは華氏温度やフィートが使われているが、これらもイメージがしづらい。 新聞やニュースの携帯電話の通信量に関する話では、GBの単位が使われていて、これは反対イメージがつく。ギガは10億という注釈がついていたりするのだが、そんな説明がな

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          よくテレビで栄養剤のCMを見る。疲れの多い現代人には欠かせない商品だろう。その中でも気になるのが、キューピーコーワゴールドアルファプレミアム。その名前だ。21文字ある。ゴールドでアルファでプレミアムというその効果はどんなものであろうか。凄そうだ。 これだけ名前を重ねているのだから、もともとのキューピーコーワという製品が進化していったのだろう。調べてみると、確かにゴールドAやゴールドアルファといったものがある。直感的に進化が感じられる名前は、その商品の効果がいかにすごいかを伝

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          1回目。何を書いて良いかわからないので、日常の備忘録にでもしようと思う。