過去に詠んだ歌
2016/10/26 20:54
一つ目の髷を落とした侍がじっと見ている 幻かしら
2016/10/27 07:59
飛び散った毛が金色に透けているテレビ画面の向こうのにゃんこ
2016/10/27 08:20
美しい布に鋏を入れるとき震えが体に伝わってくる
2016/10/28 07:54
子守唄うたいワカメが揺れている瞼の裏で湯に浸かりつつ
2016/10/29 09:55
枯れ葉舞い、鼻をうずめるセーターはウール100%の匂いや
2016/10/29 11:58
枯れ枝を切り落とすとき空洞に気づかずにきた時間を思う
2016/10/29 21:30
暖をとる気配が白く立ちのぼる灰色をした雪雲に溶け
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