奇跡の回復とは?

奇跡的に回復した。とよく言われるが本当にそんなことがあるだろうか?
病気によってはあるのかもしれない。自然回復力?
脳卒中の後遺症はどうだろう?

私は、当初の予想とは異なる回復をし、一年後には当時の担当医がもう卒業だと言った。
2年後の介護認定見直しの担当者会議ではまれなケースと言われた。
確かに自分としては人生の中で一番努力したと思う。
でもこの病気になった人は皆同じだと思う。
諦めない限り最大の努力はしていると思う。

自分でもこれは奇跡か?と思っていた時期があった。
発症から8年が終わり、9年目に入った今改めて奇跡があるのかについて振り返って考えてみて、リハビリによる奇跡はないと思う。
あるとすれば自分の身体の中(脳の中)に残っている奇跡を見つけ出すのがリハビリだと思う。
後遺症は脳卒中の治療が終わった段階で既に決まっているのではと思う。起きているとすればこの時に起きている。
ただ、後遺症を正確に予測し、言い当てることはできないだけなのだと思う。
リハビリなどを通じて徐々に明らかになる。
リハビリを続けていると当初の予想とは違っていた回復に気がつくことがある。
これはリハビリによる奇跡ではなく、発症した段階で奇跡が起きていたから、リハビリを通じてそれが明らかになったのだと思う。
なぜなら、起こってしまったことが変わることはないと思う。過去は変えられないから。
大切なことは適切なリハビリを根気よく続けることであり、これからも気力が続く限りリハビリは続けようと思います。

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