旧友の急死



 高校生の時、3年間クラスが同じだった仲間が急死した。友だちづたいに聞かされた時はただただ驚いた。原因は“コロナ”だった。
 
 急死した仲間はいつも一緒に行動していたわけではないが、仲の良かったメンバーと一緒にキャンプに行ったり、カラオケに行ったり、まれに遊びに行くような仲だった。いつも陽気でお調子者。誰とでも打ち解け、友だちが多い。そんな彼がもうこの世界にはいないなんて信じられない。どうやら、一人暮らしをしていて、誰も助けに来てくれる人がいなかったようだ。仕事先の人が無断で休んでいることを不審に思い、家を訪ねた時には…

 自分もこの夏、1人でコロナを乗り切ったことを思うと運命めいたものを感じる。あの時、自分も“1人”だった。そして、同じように“コロナ”にかかった。友人はこの世から“いなくなり”自分は“生かされている”

 生かされた者として、今ある幸せや、周りの人の幸せを大切にしたいと思う。

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