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これさえあれば

 こんばんは、東京は大雪だとか。雪が降った翌日はアイスバーンになって滑りますね。ペンギン歩きがおすすめです。
久しぶりの投稿になりましたが正月に引き続き、環境整備をしていました。
今日はその話。

ノートPCの画面の小ささに限界を感じ、ディスプレイ、外付マイク等を購入しました。しかし大事な事を見てみぬフリをしていました。机です。
妻が子どもの頃に使っていた学習机を使っていましたが、機器が増え作業環境がイマイチでした。AAの友人に、粘り強く勧められやっと重い腰をあげて机を購入。その時恐れていたことが3つありました。

1.机の引き出しに仕舞い込んでいるエフェクター等の機材の始末。
2.組み立て式家具を自分で組み立てられるかという不安。
3.使わなくなった学習机の処分をどうするのかという不安。

僕は趣味でバンドをしていますが、サウンド面の試行錯誤する為にいろんなエフェクターを試してきました。振り返ると、これさえあれば自分はもっと上手になれる。言い換えると「これさえあれば自分は変われるのではないか?」そんな思いに突き動かされて来たように思います。レコーディングが近づくと、恐れに駆動されて新しい機材を買ったり・・・
それより練習を地道に重ねた方が良い、努力しても思うようにできない自分を認めればいいと、心のどこかではわかっていてもやめられない。
そんな道のりでした。

生きていく上で障害になっているものを捨てて行くプログラム

AAに繋がり、オンラインでビックブックを学ぶ機会を得た時の話を思い出しました。セッションを主催しているAAメンバーから
「ビックブックさえ学べば、ステップさえすれば回復できる・・・その発想がアル中なんですよ」「今はビックブックを学んでいますがいつか今、学んでいる事(その解釈)も捨てる時期が来るのです」
聞いた時「は?この人何を言っているの!意味わからんし!」と思い、困惑と怒りを感じました。今振り返ると、ビックブックを学びながら、あいも変わらず自分だけを頼りにしていた生き方でした。
この情報さえ手に入れば、自分の力で回復を手にすることができる。そこまで言語化して意識していませんでしたが、その仲間はそんな僕の考え方を見抜いてそう指摘してくれたのでしょう。

これさえあれば変われる、そう思いながらうまくいかない人生の象徴が机の引き出しにしまってある機材類だったのです。だから引き出しを開け、いるものといらないものを仕分け、いらないものは処分するのが怖かったのです。ここで賢明なAAメンバーは気が付かれたと思います。そうです、棚卸しです。「これは良いものなんだけどね」「これは高かったんだけどね」とつぶやきダンボールに入れていく僕をみて妻が「ブランドものが捨てられないおばちゃんと一緒!アホか!」と言われ何だか馬鹿らしくなって、それからは作業がスピードアップ!ガンガン捨てて、売るものは箱詰めしましたとさ・・・

終わった後になんかスッキリ。
妻が好きでよくテレビで見ている断捨離の番組が嫌いで、調子が悪くなるので見ないようにしていましたが、あれは自分が目をそむけている真実を見るからなんだな・・・
新しい机も無事に組み立てられ快適な環境。
古い学習机の処分と機材の売却が残っていますが、それはまた次回に。

追記 古い学習机はyoutubeを参考にバールと金槌で解体。あとは天板を電鋸でカットして不燃物ゴミとして出せば終わります。恐れとは不思議なものです。先週までは確かに感じていた、塊のような不安感が消散したのですから。





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