詩:死、悲しみ

冬に死ぬのと春に死ぬのはどちらがいいか
一人で死ぬのと胃ろうで家族と死ぬのはどちらがいいか
なあ ぼくは全部悲しみだと思う
悲しみなんてね 全部とは言わないけど
ほとんどはいらないと思う

存在は心の中のものだ
身体なんか器に過ぎない
ぼくらは美しい世界に生まれた
そして汚された
ただそれだけのことだ

ぼくらは踊る 神の子である
目の光が踊る 笑顔が踊る
人は神のおもちゃでもあるから
悪魔の血が混ぜられた
だから泣く だから苦しむ
その相容れない血は永劫の苦しみの源

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