手放せなくなる不安
ぎんいろなつおさんの「力を抜いて」という書籍の
59 便利なもの
という項目があります。
文明や科学技術の発展でスマホなどの便利な道具は助かっているけれども、利用するけど急に使えなくなっても慌てないという心構えで使っている、という内容です。
これを読んで、スマホを持つときに同じ気持ちを感じましたが、白杖を持つときに似たような気持ちになったことを思い出しました。
というか、白杖を使う練習を始めた頃は、不安の方が強かったです。
この杖がなくなったら歩けなくなるというか、依存してしまうのではないかという不安です。
使い始めた頃は、人混み以外ではなくても歩けましたが、今はダンサどころかまっすぐ歩くのも難しいので、白杖が折れてしまったときは家族に迎えにきてもらったくらいです。
でも、最初の頃に感じていたような依存とは少し違う関係になったと思います。
私の一部のような気持ちで、ないと確かに困るのですが、離れても怖くはないというか、言葉にするのはなかなか難しいですが、ちょうどよい距離にいてくれてると思います。
一緒にいると、少しずついい距離感がつかめるようになるものですね。
不安に負けずに白杖と一緒に歩く道を選んでよかったです。
ちなみに、折れたときの対策として、今は「八橋くん」という某京都の有名なお菓子に似た形の応急処置ができるグッズを購入したので安心です。
ミズノで販売している、おそらく初の国産白杖には、折れたときに、タクシー代をだしてくれるというサポートサービスもあります。
世の中、情報が大事ですね。
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