小説「お待たせしました下町和菓子栗丸堂」のベビーカステラ

にとりこういちさんの小説栗丸堂シリーズは、「お待たせしました下町和菓子栗丸堂」が全五巻、「いらっしゃいませ下町和菓子栗丸堂」が現在も連載中となっています。
栗丸堂という明治時代から続く和菓子屋の四代目の栗田仁と、彼女であり、世界に進出している和菓子屋のお嬢様の彭城葵が二人の関係を深めつつ、事件や困っている人々の悩みを解決していくストーリーです。
基本的にほっこりする雰囲気の話ですが、それだけでなく、ややサスペンスな雰囲気もあって、読み応えがあります。

和菓子屋さんの話なので、もちろんたくさんの和菓子が登場します。
和菓子はなかなか餡を作るのが難しかったりしきいが高いと感じていますが、その中で手軽に作れるのがベビーカステラです。
作中では、栗田の永遠のライバルであるあさばりょうが大学の文化祭で作っています。
実際に私が大学生のときにもベビーカステラが出店していたのを思い出しました。


当時、ベビーカステラという名前から想像していたお菓子よりずっとおいしくて、そのお店のネーミングセンスが悪いと思っていましたが、一般的なお菓子だったのでちょっとびっくりしました。
また、材料もバターや卵を使うので洋菓子のような気もしますが、立派な和菓子と作中でも紹介されています。

ベビーカステラの難点はたこ焼き機で作られるのが一般的なことです。
しかし大阪ではない我が家には残念ながらたこ焼き機がありません。
そこで色々とレシピを探してみたところ、フライパンで作る平らなベビーカステラというものがありました。
中身にこだわらなければこれでもおいしいカステラが作れます。
ボウルが2つ必要なところが若干手間ですが、つくりかたは比較的簡単で、レシピの所要時間も30分程度でした。

卵、砂糖、はちみつを混ぜ、レンジで軽く温めます。
そこへ小麦粉を篩入れ(私は振るわずそのまま・・・)さっくり混ぜます。
そこへ、溶かしたバターと牛乳がまざったものを投入し、ささっと混ぜたらフライパンで焼くだけです!
泡立てたりしないのが楽ちんです。
私はレシピより砂糖を減らしてはちみつを少し多めにしたらものすごくはちみつが前面に出た味になりました。
材料の分量はかなり研究しがいがありそうです。
また、クリームチーズををところどころに入れたりしてみました。
元々たこ焼き機で作られているように、中身は色々なものを受け入れられる度量の大きさがあるお菓子なので、こちらも色々な組み合わせが考えられ、とても創作意欲を刺激されます。
ベビーカステラと銘打っていないものの、似てると思う大好きなお菓子があるので、それを超えられるよう今後研究してみたいと思っています。

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