視野の欠けた視界−1

視覚障害のひとつに、視野狭窄というものがあります。
私は専門家ではなく一視覚障害者にすぎませんが、少し基本情報を。
視野は周辺視野と中心視野にわけられ、周辺しやは90%が欠けても自覚しづらく、中心視野が欠け始めて初めて違和感を感じるケースもあります。
視野の欠け具合は、視野検査という方法で調べますが、中心に視点を置いたまま、光に気づいたらスイッチを押すという方法で調べるため、血液検査のような正確さはやや欠けると言われています。
見えていない光を見えた気になって押してしまったり、視点をずらしてしまうことがないとは言えないためかと思います。

周辺がきれいにかけていく人、中心が欠ける人と、どのように視野が失われていくかは人それぞれで、私の場合はまだらに欠けています。
これは同じ病気でも同じとは限りません。

この視野が欠けた見え方の説明はとっても難しいのですが、何回かに分けて少しずつ伝えられるよう、言葉を尽くしてみたいと思います。

まず、視野が欠けていることに気が付きにくいのは脳が補正してしまうためと言われています。
これは、視野が正常の方でも盲点と呼ばれる見えない場所があるものの、普段気がつくことができないことがたとえに出されます。
しかし、周辺視野が欠けると、近くに来るまで物や人の接近に気がつかきにくくなります。
中心視野が欠けてくると見えるべきはずの手元のものが見えているのに何かおかしいと感じるようになります。
私の場合、例えば納豆を混ぜると明らかに動いているはずの部分がもやに隠されているように見える部分があり、それが視野の欠けた部分なんだろうと思います。
自分のてを目の前にかざしてみると、ところどころ手が透けているように見えたりします。まるで成仏しかけた幽霊のようでもあります。

周辺視野が残っている私は、正面からものを見るより横めで見た方が全体像がなんとなくわかることもあります。
そのため、歩くときには無意識に頭を振り、残っている視野で情報を集めているようです。
歩いているときの行動はかなり無自覚だったので、人に指摘されて気がつきました。
かなり挙動不審に見えるようですが、そういう目的がある行動なんですよ😁

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