新感覚和菓子の登場「わが家は祇園の拝み屋さん」シリーズ

望月麻衣さんの小説の紹介です。
署名の通り、幽霊も結構出てきますが、お化け類が本当にだめな私でも全くきにならなかったくらい、ホラー要素は低いです。
他人の心が読めることで不登校になった女子高生が、和雑貨屋兼和菓子屋を営むそぼと叔父の家に引っ越すことから物語は始まります。
前世からの因縁だったり、日本中を巻き込むような壮大な事件に巻き込まれて行きますが、基本的には、女子高生とイケメン陰陽師の恋愛模様や、霊的トラブルを仲間と解決していくお話しです。
神社のお参りの仕方や、京都の旅行スポットなどがたくさん散りばめられているので、読むだけで勉強できてしまいます!
和菓子は主人公の叔父さんが作っているのですが、金魚が泳いでいるようなかわいいゼリーだったり、柚そっくりのゆず饅頭がでてきたり、ドライフルーツやナッツがたっぷりのスパイしーな羊羹が出てきたりと、こんな和菓子があったら食べてみたい!!と思わずにはいられない作品がたくさん出てきます。
和菓子は見た目の美しさ、楽しさも盛りだくさんに描かれているので、小説の中でもすっごく輝いています。
近所にないのがつくづく残念でなりません。。。
和菓子を自分で作るのは相当ハードルが高いですが、いつか挑戦して食べたいです。

また、結構心に染みる内容も多い作品でした。
最後の方で、
他人の幸せって嫉妬したりうつむいてしまいがちだけれど、本当は
「次はあなたの番だよ」
って合図だから、一緒に祝福するものなんだ、
といった内容が書かれていました。
他人の結婚、出産を妬んでばかりの私は猛省です。ものすごーーーーこういうことは本当に考え方ひとつですよね。
自分を苦しめる考え方より、楽しくなれる考え方に身を置けるようになりたいと思います。

ちなみに作品は全15巻で完結しているので、く。一気読みをお勧めします。

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