グループホーム体験
一週間ほど、アパート型のグループホームに体験入所しました。
一人暮らしを計画しているものの、なかなか親に言いづらく困っていたところ、たまたま一室空いているということで、勢いそのままに体験を申し込んだのでした。
短期間なら自分も親も色々と準備する期間ができるだろうと見込んで。
書類作成、お部屋の下見、滞在中の移動のサポートななど、グループホームの方々との調整では大変お手数おかけしました。
掃除道具を買ったり、荷造りをしたり、緊張しながらもあっという間の準備期間でした。
朝とばんの食事は提供して頂けるし、最寄のバス停まで支援員の方が連れて行ってくださるので、一人暮らし体験としては生温かったと言えるかなとも思いました。
食事は栄養士さんが献立を考え、暖かいうちに食べられます。
コンビニやスーパーでお弁当やお惣菜を買うのとはだいぶ違いました。
自分でしたことは掃除と布団の上げ下げくらいで、洗濯もコインランドリーでしたが、一日のどの時間に何をするかというリズムを作るのに2、3日かかりました。
慣れない空間で、自分の縄張りではないというきもちがどこかにあり、なかなかリラックスできませんでしたが、友人が様子を見に来てだらだらと過ごしていったおかげで、ここで寛いでも大丈夫なんだと思えて助けられたりしました。
また、黒柳徹子さんのエッセイで、初めで一人暮らしした日、出かける前に自分が食べたりんごの芯がそのまま残っていて、一人暮らしとはこうして誰も片付けてくれないことなんだと実感したという話が描かれていました。
これは視覚障害者にとっては逆にとてもありがたいことです。
ものの一を記憶して管理しているので、朝に家を出て、夜に帰るまでものの位置が変わらないというのはすごく暮らしやすいと思いました。
今後、物件選びで何を重視すべきか、どういった家電や道具が必要か、具体的に考えるよいきっかけとなりました。
一人暮らし実現に向けてがんばりたいと思います。
それから、いずれ年齢を重ねて、グループホームにお世話になることも将来のひとつの姿として考えていましたが、そういった意味でも安心を得ることができました。
多くの方に支えられてやっとやっとの大剣でした。
ご支援くださった皆様にも厚く御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
視覚障害者の道を歩いていたらまたきっとどこかで出会うこともあると思いますので、またお会い出来る日を楽しみに。
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