傘と白杖

白杖を片手に持つ視覚障害者が、もう片方の手を塞がれてしまうのが雨のひです。
傘をさしていると、頭上をカバーできるので安全性を確保できるのはとっても嬉しいです。
電信柱など私の天敵たる棒の類だけでなく、茂った青葉からも身を守れます。

ただ、スマートに傘をひもで止められないのが第一の難点です。
ひもをみつけるのに結構苦労します。
そのため、取手側というのか、傘の布部分を止めているあたりをくくるタイプの傘を珍重しています。
しかしこのタイプの傘はなかなか売っていないんです。。。
探すのが大変。

また、他の人と歩くときにも難しさが第二の難点です。
親しい人であればひとつの傘に入れてもらいますが、お互いちょっとずつ濡れてしまうので、なかなかお願いしづらいことです。
そのため、多くの場合は、片手に一緒に歩く人の肘、もう片手に傘と白杖を持ちます。
そのため、まず傘の柄が太いととても持ちづらいです。
白杖もシンボルケーンといって、視覚障害者であることを象徴的に伝えるための役割でしか使えなくなり、足元がおろそかになってしまいます。
傘のしずくが相手にかからないようにする必要もあり、なかなか大変です。

そう思って、傘をやめてカッパを着たこともありました。
しかし、みた感じ濡れ鼠というか、哀れな感じに見えるようで、傘をさしかけられてしまい、かえって申し訳ないことになりました。
手元で傘を止められ、細身の柄の傘を使うのが現在の私のベストです。
しかし、この傘がなかなか売っていない!
前に使っていたものの柄がボロボロになってしまったので、やむなく柄の太いものの手元で止められる傘を使っていますが、握力が鍛えられます。
カメハメハ大王のように、雨が降ったらお休みがいいかもですね☔️

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