大好きなお店が閉店するという喪失感

5月は店じまいの季節なのでしょうか。
行動範囲にあるお店だけでも3店舗が閉まります。

その中で、一番別れを惜しんでいるのがここ数年でよく通うようになったラーメン屋さんです。
私はすごく飽きっぽいというか、食べたことがないものをもっと食べたいという欲求が強く、常連という存在に憧れながらも、同じ店に通い続けるということができずにいました。
そんな中で出会ったのがこのラーメン屋さんでした。

ラーメンという存在は、万人受けするようでいて結構お店ごとの味にたいして好き嫌いが出るものかと思います。
そのお店は私のすごく好みの味で、また食べたいという衝動に突き動かされてよく通いました。
そのお店が今月閉店することになりました。

視覚障害者じゃなくて、もっと勇気があったなら弟子入りしたいくらい、好きな味でした。
ラーメン屋さんになりたいとは思っていないのですが、あの味を失いたくないです。

かつて、一人で行こうとして、意外とお店の入り口がわからなくて涙を飲んだ日もありました。
店長が常連と話ているのをうらやましく聞き耳を立てていたこともありました。
色々な思い出が胸に去来します。

もちろんおいしいと思ったお店がなくなったことはこれまでもありました。
それでもこんなに通って、なんとなくお店の方も覚えてくれたのかも?と思えることは初めてだったので、毎日沈んだ気持ちと、諦めて次を探そうという気持ちが入れ替わり立ち替わり現れています。
何かを失うという寂しさ、痛みを久しぶりに感じているところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?