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ふありの散文その他

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ふありが、その時々に思った事、感じた事を書き留めた散文…
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2023年10月の記事一覧

白詰草と蒼白鳥

白詰草と蒼白鳥

 毎年、春になると一斉に白詰草が咲きだす池がある。緑の森奥深くにその池はあった。これは、その白詰草の池と、俺の妹の身に起きた逸話。

「袴なんて珍しいわね」
「そう、かな…」
 わたしは、不思議そうに首を傾げ、両手でポンポンと袴を叩く少年をじっと見ていた。
 わたし達の足元には一面の白詰草が咲いていて、都会暮らしのわたしには、とても身体が澄み渡るような、浄化されるような新鮮な気持ちだった。祖母の家

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