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言語聴覚士を目指す皆さんへ【受験生向け】

  1. はじめに

  2. 今年の国試を受験される方へ

  3. 私の勉強方法

  4. 過去問とテキスト

  5. 過去問の勉強方法

  6. 試験前夜

  7. 最後に

  8. 追記



1.はじめに

年末が迫ってきて今年も残りわずか。
受験生の皆さん、実習お疲れさまでした。
言語聴覚士(以下、ST)の仕事はどうでしたか?

面白い仕事だと思えましたか?
それとも思ってた仕事と違いましたか?

感想はどうあれ、ここまでたどり着いた
皆さんは是非、国試に合格して
資格取得してください!
一度取得すれば生涯有効な資格、
そして人手不足でほぼ確実に就職できます。
(しかも、収入もそこそこ安定)

STにならない人も
人生の保険として持っていて損はないです。
いざという時、すぐに就職が決まります。

2.今年の国試を受験される方へ

去年の今頃は私も実習が終わり
2月の国家試験に向けて
勉強していた時期です。

2年制の学校だったので
春からは国試国試と尻を叩かれ
6月まで(1年6ヶ月)で2年分の授業が詰め込まれ
6~11月は実習に送り出され

12月までは時間のやりくりが大変でしたが
春先から計画的に勉強を進めていたので
実習が終わった12月は少し
心に余裕が出てきた頃でした。

さて、皆さん勉強は進んでいますか?
今年の春から計画的に勉強してきた人は
そろそろやることが無くなって
きたのではないでしょうか?

でも油断禁物です!
年内はもうひと頑張りしましょう!
年明けは国試まで体調を整えながら
ゆっくり過ごせます。

実習が終わってから勉強してるあなた!
崖っぷちですよ!
よほど優秀な学生でない限り
国試で合格できても合格点ギリギリ!
合格発表までハラハラ、ドキドキ
する事になるでしょう。
余裕を持って合格点に到達するのは
よほど優秀でない限り不可能です!
国試ギリギリまで勉強に励んで下さい!


「実習が終わってから…」
「クリスマスがおわったら…」
「お正月が過ぎたら…」

などと思ってるあなた!
相当まずいです!
国試は落ちる可能性が高くなっています。
今から国試当日まで効率よく勉強しても
当落線上にいると思ってください!
自己採点で絶望し、合格発表日は
天に祈る事になりますよ…

同級生たちの12月時点の
勉強の進捗と国試の結果はこんな感じでした。
個人の能力や養成校によって変わってくると
思うので参考までに

3.私の勉強方法

過去問、それに尽きます。
養成校の教員にも言われましたが
12月に入った時点で過去10年分の
過去問が各年それぞれで90%以上
正答できていれば、勉強は順調だと思います。

おそらく難しい模試でも60%を下回ることは
無くなっていると思います。
初見の過去問も65%~75%は解けるはずです。

私はやや計画が遅れ、
2年分の過去問が手付かずでしたが
12月中に過去10年分の過去問は95%以上
正答できる水準にしました。

1月からは過去問の得点率維持(これ大事)と
科目別に苦手な知識を補強しました。

4.過去問とテキスト

勉強方法でもうひとつ。
過去問を中心に学習をすすめる方と
テキストで知識を補強してから
過去問を解く方がいるかと思います。

私は過去問派でした。
理由はそれまでの経験上、資格試験は
過去問で学習する方が
合格する確率が高かったからです。
STの国試も私が通っていた養成校では過去問で勉強をすることを勧めていました。

さて、テキストで勉強する派ですが
こちらは個人の能力が試験結果に
影響してしまう印象です。

テキスト中心に勉強した
優秀な学生は模試の段階から素晴らしい
成績を叩き出します。
卒業時の表彰でもテキスト勉強派が
多かった印象です。

一方、私のような並みの学生がテキストから
勉強を始めると勉強の効率が落ちるため、
思ったほど成果が上がらない、
という結果になります。

話をまとめると、過去問中心の勉強は
どんな学生も一定水準の成果(国試合格レベル)が期待できますが、
テキスト中心の勉強は優秀な学生向けの
学習方法で、並みの学生は国試に落ちる可能性があります。

ちなみに、私の場合は国試の担当を
してくださった教員がテキスト派でしたが
私は過去問を最優先し、先生の指示は
程々にこなすようにしました。
(先生、すみません…)

もちろん、模試や演習問題では
結果を残してましたし
自分の学習データを蓄積して本番の試験で
何点取れるか分析していましたから
そんなにガミガミ言われませんでした。

合格点に到達するために、
どのような勉強方法が良いか
自分に合ったスタイルで勉強をしてください!

5.過去問の勉強方法

基本的に国試対策は3年分の過去問と解説が
載っているお馴染みのあのテキストを
使っていました。(前々回から9年分)
年内はとにかく過去問を解きまくり
問題を見たら「第◯回の国試で、答えは◯番」
と、瞬時にわかる程度にやり込みました。
正答の解説もほぼ暗記してました。

ちなみに、前回の国試は直前に解こうと
思っていたので12月まであえて
手をつけませんでした。

1月からは実習でも使っていた
『病気が見える』シリーズとSTテキストで
科目別に知識を掘り下げました。


もうひとつ、過去問の得点と国試の得点の関係について書いておこうと思います。
私のデータなので参考までに

過去問3年分が90%以上得点できる
  →初見の過去問で60%前後正答できる
6年分の過去問で90%以上得点できる
  →初見の過去問で65%前後正答できる
10年分の過去問で90%以上得点できる
  →初見の過去問で70%前後正答できる
10年分のの過去問で95%以上得点できる
  →初見の過去問で70%~75%正答できる

ここ数年の国試は合格率に差はあれど、難易度は安定しています。
「初見の過去問の点数」=「国試の点数」と
考えて良いでしょう。
※第24回の国試でも実証済み。

つまり、過去問を使って勉強すると、どれくらい自分が合格に近づいているか知ることができます。

そして、私が取ったデータから
過去問を使った学習では
「5年分の過去問が90%以上得点できる」
というのが合格に必要な勉強量の
最低限ラインになるかと思います。

さらにもう一点、重要なものとして得点の維持についても伝えます。
上記で「90%得点できる」と書きましたが一度、90%正答できたからと言ってそのまま放置すると知識が薄れ、2週間~1ヶ月後には得点率は90%を割込みます。なので、少なくとも1ヶ月に1回以上、「90%以上得点できた過去問をもう一度解き、90%以上正答できるか確認する」作業が必要になります。この作業を繰り返すことで、知識が定着し「常にすべての過去問で正答率90%以上」の状態を作ることができ、模試や国試で得点が安定します。

非常に手間がかかる作業ですが、養成校の同級生で得点を維持する作業を行わず、国試に落ちた人がいました。また、勉強を始めた時期が遅く、反復回数が少なかったせいで同じ勉強方法でも10%程度低い得点で合格した同級生もいました。

勉強は早期に計画的に行うことが重要です。

6.試験前夜

さて、試験前夜ですが受験会場近くの
ホテルに宿泊しました。
交通機関の乱れや寝坊などの不安が
なくなりますからね!

前日は勉強せずにのんびり過ごして
体調を整えようと決めていたのですが
夜、寝る前に不安に襲われ
結局、初見の過去問を解いてしまいました。
結果は72%で余裕で合格点、自分が予測した得点率(65%~75%)とも一致しており安心して眠りに就きました。

本番も結局、得点率74%と予想通りの得点で合格しました。

試験前夜は誰もが緊張するでしょう。
自分が安心できる方法を考えておくと安心ですね。

7.最後に

皆さんは今日まで多くの時間をかけ
勉強に取り組んできました(たぶん)。

ST国試の合格率は例年65%前後で
1/3が落ちる試験ですが、勉強すれば
必ず受かる試験です。

勉強が上手くいっていないと色々な雑念が
頭をよぎります
「こんな勉強が就職してから役に立つのか?」
「もっと早く勉強していればよかった」
「あの人は優秀だから点数が良いんだ」
「模試でだめだった…」

しかし、皆さんは「国家試験」に集中してください!

働き始めてからの心配は資格を取得してから心配してください!
模試の点数や順位はあくまで「参考値」です
他人と比べるのは楽しいですが国試合格には関係ありません!

2ヶ月後の試験で人生が変わります!
皆さんが最善を尽くせることを願っています!

8.追記

私の経験を誰かに伝えたかったので
この記事を書きました。

様々なことを書きましたが
すべて個人の感想です。
最後は是非、自分を信じて取り組んでくたさい

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