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  • 夢の中の世界。

    ある景色をみて、写真や映像をみて、音楽をきいて、夢のようなきもちで書いた風景。

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夢の中の世界。 no.3 浮いた床で夜のお茶会

浮いた丸い床。 そこにひとつの丸いテーブルと、椅子が2脚。 少し離れた場所にある窓のそとは夜。 だけど、まっくらじゃない。 星がまたたいて、きらきらと明るい夜。 仲良しのミナと今日は夜のお茶会。 テーブルにパステルカラーのマカロンと、サクサクのクッキー。 あとはお気にいりのカップに入った紅茶。 いつもの落ち着く味だけど、少しだけお花の香りをいれてみた。 ふたりで図鑑をみている。 ちいさな動物からおおきな動物。 みどりの植物や、カラフルな植物。 みたことあるものから、みたこ

    • 夢の中の世界。 no.2 壁の向こうの彼女

      壁に寄せた机。 赤茶色の机。 わたしは椅子に座り、壁を前にして絶望している。 わたしにはなんにもない。 色んな感情にふたをして頑張っているつもりだけど、 特に誰かの役に立つわけでも、誰かに迷惑をかけないわけでもない。 後輩は入社して数か月で自分のキャラクターを確立させ、未来を感じさせる。 私は3年目。どろどろと泥のようにおもく、のろく、とどまっている。 それだけ。 家に帰る。 今日は早く帰ってきた。 自分で自分の機嫌くらいとってやろう。 だけど、 なにをしても気持ちはおち

      • 夢の中の世界。no.1 階段をおりたら

        土でできた階段。 つめたくはない。 目から、足から、つたわってくる。 温度感。うごいている。 ここを降りたら何があるんだろう。 なにか旅がはじまるだろうか。 それとも何てことない、日常の景色か。 見たことのない構造の町がそこにはあって、 人々がその中で互いに働き合って、うまく回っているだろうか。 わたしも仲間にいれてもらいたいと感じるだろうか。 ひとけはない。 だけど、さみしくはない。 階段と同じように、ぬるさの残る大地が広がっていて、 みわたすかぎり地と少々の草しかな

        • 2024年8月9日 結婚式で泣けるかどうか

          お盆前の飲み会。 同期がはやく結婚したい、とつぶやく。 他の同僚が、私も、と言う。 結婚式の話になる。 同期は、新郎が登場してくるだけで泣ける、と言う。 結婚式はやばいね、ぼくもアルバイトでスタッフをしていたとき、赤の他人の式でも号泣してた、先輩が言う。 わたしは、 泣けるのかな。 そもそも結婚式の様子がSNSで流れてくるとき、そしてそれが見ている人を感動させるようなものだったとき、 瞬間的に、 苦手だ。と思ってしまう。 なんだか、見れない。 幸せムードで包まれる空間が

        夢の中の世界。 no.3 浮いた床で夜のお茶会

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          3本

        記事

          2024年8月4日 アフタヌーンティーとローラ

          幼なじみとアフタヌーンティー。 久しぶりにみんなで集まって話が盛り上がるかと思いきや、 やはりいつも通りみんなそれぞれの性格で、ぼちぼちと話をまわしていくお昼過ぎ。 はじめてのアフタヌーンティーだったけど、 アフタヌーンティーが時間をかけて食べるものでよかった。 弱火で続く会話でもゆるく4人をつなぎとめてくれていたから。 とても豪華だった。 7000円弱した。 夏をイメージした内容で、 ごはんものでは、うなぎ、鱧、ゆずが使われていて、 デザートには、主にマンゴ―が使われてい

          2024年8月4日 アフタヌーンティーとローラ

          2024年8月3日 夏の宅飲み

          同期の家で宅飲み。お酒は飲んでないけど。(2人とも前日の飲み会で胃もたれ) ほぼ毎日職場で話して、昨日は飲み会でも同じだったのに、 また一緒にごはんを食べてくれることに感謝している。 「夏の空だ!きれいだねーー」 お惣菜をイオンで買い、家への帰り道で彼女は言う。 はじめて遊びに行った日を思い出した。 そのときも彼女は空をほめていた。 隣でわたしはおどろいていた。 空のきれいさを、きれいだと、そのまま口にしていいんだ、と。 2人とも軽い胃もたれゆえに、メインはお寿司。 お惣

          2024年8月3日 夏の宅飲み

          2024年 8月2日 うんざりしている。じぶんに。

          ずっとうんざりしている。 じぶんじしんに。 今は仕事への向き合い方に関して一番鬱々としている。 精一杯やっているつもりでも、それが誰のために、どのように役に立つのかがわからない。 上司からも認めてもらえない。 そして、仕事の内容が得意なわけでも、好きなわけでもない。 どうやってこれから頑張っていけばいいのだろう。 こんなことを毎日毎日思いめぐらせながら、 ときに溢れてしまって、同僚に、また別の業界で働いている友達に吐露することがある。 友達は優しい。聞いてくれる。 それ

          2024年 8月2日 うんざりしている。じぶんに。