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ウルトラQ第8話「甘い蜜の恐怖」感想 〜因果応報とはまさにこのこと〜
今回は第8話「甘い蜜の恐怖」の感想です。
いやーこんな奴周りにいたらやだなぁって話です。
主な登場人物
・レギュラー
万城目淳…星川航空のパイロット
戸川一平…万城目の後輩
江戸川由利子…毎日新報のカメラマン
一の谷博士…
・ゲスト
木村重夫…ハニーぜリオンの研究者
伊丹一郎…木村の同僚
愛子…木村の恋人
あらすじ
山間部を走るSLが突如何かに襲われて脱線した。
事故を目撃した万城目たちは一の谷博士と共に事故現場付近の農事試験場を訪れた。その試験場では「ハニーぜリオン」という異様に栄養価の高い蜂蜜が研究されていた。ハニーぜリオンを摂取した生物はたちまち巨大化するという。
ハニーぜリオンの研究者である木村は、恋人の愛子との結婚を控え、学会発表も間近に迫っていた。そんな木村を快く思っていない様子の同僚の伊丹。
そんな中、試験場の敷地内で巨大モグラが出現する。村人たちからも叱責された木村は自らの管理の甘さが招いた不祥事だとショックを隠せない。
一方、由利子は厳重に管理された温室を見てモグラの侵入の可能性を否定。何者かが人為的にモグラを侵入させた可能性を考える。そして嵐の夜、温室に伊丹が侵入していたという証言も得る。
ついに伊丹がこの事件の犯人だと露見した。さらに巨大モグラが再び出現。万城目たちは巨大モグラが出現した洞窟に入る。その洞窟の中にはすでに伊丹が回り込んでいた。
伊丹は木村を妬んでいたことを告白。木村たちを洞窟から追い出し、自ら仕掛けた爆弾で巨大モグラを始末しようとする。
爆破された洞窟。
爆炎の中から伊丹が現れたがすでに息も絶え絶え。木村と愛子に見守られながら伊丹は目を閉じた。
自衛隊の総攻撃が始まった。地中に逃げた巨大モグラは地下の火山地層に激突して爆発した。
こうして巨大モグラ事件は無事幕を閉じた…。
因果応報
さて、この物語のテーマは一言で言うと「因果応報」でしょうかね。
研究者の木村は恋人もいて学問も順調。
一方、伊丹はそれを妬んでいる。
洞窟の中で伊丹を問い詰める木村。なぜモグラにハニーぜリオンを食べさせたのか。伊丹は「お前が妬ましかったからさ」と言い放ちます。
勉強で誰かに負けたことのなかった伊丹は学会で認められる木村が妬ましくてこんなことをしでかしたのでした。しかし自分が成長して勝つのではなく、相手を貶めて勝つという卑怯な手を選んだ彼の行く末はご存知の通り。
彼の生死は物語の中ではっきりとは明かされませんが恐らく死んでしまったのだろうと思います。
さらに伊丹は死(?)の間際、愛子のことを愛していたと言い残します。これから結婚を控えているであらう木村と愛子に対してそんなことを言い残して死んでしまうのはあまりにも無責任で身勝手だなと思ってしまいました。残された側は嫌でも伊丹のことを思い出すでしょうし。
アンバランスゾーンは意外と身近なところに転がっているのかも…。伊丹のような人間が周りにいないことを願いたい。
余談
今回、木村を演じたのはこの翌年「ウルトラマン」で主人公のハヤタ・シンを演じる黒部進でした。ウルトラQ主人公の万城目とウルトラマンの主人公が並んでる姿は少し感動的でしたね。
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