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個人的クラシック遍歴 第2楽章「もうひとつのピアノ協奏曲」


第1楽章では私がシューマンのピアノ協奏曲を聴くようになったことをお話ししました。

シューマンのピアノ協奏曲といえば、よく抱き合わせにされるのがグリーグの「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」です。なので当然私はシューマンのすぐ後ろに並んでたグリーグのピアノ協奏曲も耳にすることになります。

グリーグのピアノ協奏曲も同じくリパッティで。
演奏の途中にレコードか何かのノイズが入る。


その冒頭部を聴いた時の衝撃は忘れません。

「知ってる、これ!」


まさか、バラエティとかで失敗した時に流れがちなあの「デン!デデデン、デデデン……」がまさかピアノ協奏曲の冒頭だったなんて夢にも思いませんでした。クラシック聴いてるとこういうことがあるのも面白いですね。

そして冒頭部だけではなく、もちろん全楽章通して美しい音楽であることを初めて知りました。あの冒頭部だけしか知らないなんて勿体無い。これは本当に思います。

そういえばグリーグのピアノ協奏曲はシューマンのピアノ協奏曲に影響を受けているという話を聴いたことがありますが、実際そうなんだろうと思います。

帰省した時、実家の隅でほこりを被ってたキーボードを引っ張り出して来て、シューマンのピアノ協奏曲の独奏部分を弾いて(というか聴いた音を鳴らすレベル)いるうちに、自分が鳴らしてるのがシューマンなのかグリーグなのか分からなくなって来ました。
それぐらい音の運びだったり、似ている部分があるんやなと肌で感じた瞬間でした。


そんなこんなで2曲のピアノ協奏曲に魅入られた私でしたが、新たな曲が出現します。

それは……第3楽章でまた!


第3楽章へつづく


○今回登場した曲
エドヴァルド・グリーグ 
ピアノ協奏曲 イ短調 作品16

第1楽章 Allegro molto moderato
第2楽章 Adagio
第3楽章 Allegro moderato molto e marcato

ピアノ協奏曲界でもグリーグ界でも圧倒的人気を誇る一曲。冒頭部はあまりにも有名で、その部分だけがよく使用されるため、冒頭部しか知らない人が多そう(私も知らなかった)。シューマンのピアノ協奏曲の影響が感じられる作品。

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