75年生きてきても、初体験がいっぱい
実に久しぶりのnoteだった。
いつも始めるのだが、そしていつもつまずく。
もともとスマホもGoogleフォトもいっぱいになってしまって
山の写真だけアップしようと書き始めた。
自分のpcに書き留めるのではなく、オープンに何かを書くことに
いつも戸惑う。読んだ方が嫌な気分にならないように
でもだからって、心の上澄みだけを書くことにどんな意味があるのだろう。
そう思うと書けなくなる。
定期検査で引っかかった。
はじめ膀胱に腫瘍があると言われたが、膀胱ではなく卵巣だった。
しかもかなり大きい。
当然初めての体験だ。
そしてわかったこと
卵巣の腫瘍は90%が良性だとネットには出ていた。
でも医師に言われた。
「本当の意味での良性なんて腫瘍は存在しません。あくまでも腫瘍ですから。私たちはいつも最悪を想定して、手術に挑みます」
やはり、一人静かに動揺した。それに%の数字なんて、あくまで数字でしかない。数字を持ち出すのは他人事だ。
10%の人は悪性なわけで、自分の現状が全く分からないわけだから。
そんなことも、当事者になって初めてわかった。
だから「90%は助かるんだから・・・」なんて無神経なことを言ってはいけないとも分かった。←他人事
75歳にもなって初めて「死」を意識した。本当に能天気だったかもしれない。
手術まで少し時間がある。何か好きなことをやろうと思ったら、消去法で
「本を読む」が残ったのも意外だった。
山を見に行くでも、温泉に行くでも、おいしいものを食べに行くでもなかった。
夫が迷惑そうな顔をするから、へたくそなピアノが弾けないと、不満を言っていたのに、ピアノは全く弾かなくなった。
与謝野晶子さんの「愛と理性の言葉」読み飛ばしてしまうのがもったいなくて、ノートに書き留めたりしてみる。人間って突き詰めるとこんなことがやりたかったんだ、、、と自分の気持ちを不思議がったりしている。
そして毎朝ラジオ体操とそのあとの30分のストレッチに行く。
健康のため。笑
そして脂身ではない肉と魚をせっせと食べている。
いごまの種なんか買ってしまった。健康のため。
こんな気持ちは、想像では絶対にわからない。
想像と体験の間にはとても大きな開きがあることもわかった。
治ったら、チベットに行こうと思っているんですが、無理でしょうか?
と先生に聞いたら、放射線治療をやるなら無理でしょう。高山病になってしまうでしょう。と先生。
もうお金も払い込んであるのに、
と言いつつ、野菜をせっせと食べる。
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