ケンブリッジ、第1週目が終わろうとしている

今日、金曜の晩は、ロンドンの教会では聖歌隊のファンドレイジングのための催しが行われています。Ceilidh(ケイリー)を楽しむのです。Ceilidhというのは、スコットランドの音楽と踊りで、日本人にわかりやすい言い方でいうと「フォークダンス」です。聖歌隊のリーダーさんはスコットランドの人で、歌はもちろんすごいけどフィドラーでもあるのだそうで。かっちょいい。

そして明日の土曜午後はクリケットの試合。で、日曜は礼拝があります。この3日間、金曜の夕方からロンドンに来ない?と誘われていましたが、残念ながらお断りしました。やっぱりね、論文を仕上げることの方が、今は大事。それに、日本でのさまざまな仕事の疲れと時差ボケがまだ残っていて、正直のところ、ダンスやスポーツの気分になれない。「ケンブリッジに来たらジョギングするぞぅ」とわざわざ新調したジョギングシューズも、まだおろしていないくらいだもの。

本来であれば、明日の土曜日は、こちらケンブリッジでインターセクショナリティなどの興味深いテーマで行われる、ワークショップ的なミーティングがあったのですが、急遽中止になってしまった。なので、明日は一日中、マイ研究に没入します。

日曜日も、こちらでフツーに礼拝に行きます。ただ、どこの教会にしょうかなあとワクワク。せっかくこれだけたくさんの数と宗派の教会があるので、ケンブリッジにいる間はいろいろなところに行ってみようと思います。ただ、一見さんお断りっぽい教会や(正教会とか?案外フレンドリーだったり。誤解かもしれません)、一目でそれとわかるような福音派教会(アメリカや日本や韓国ほどには数はない)には行かない。

日曜のEvensong, 夕礼拝は、今日、図書館に行く途中でみつけた広告のところに行こう。New Music Evensong というのがおもしろそう。場所の聖ヨハネ教会はちょっと遠い。駅の向こう側だから、歩くと30分以上かかる。バス、あるかな〜?

今日のメインイベントは、中央の大図書館で登録カードを受け取ることと、その図書館の探索、それに私のカレッジの図書館員のTとの初顔合わせ、でした。一応、図書に関してルールが色々とあって、それはウェブ上に載っているのだけど、なんかこう、ユルい。図書館カードを保持している、というのが排他的な境界線ではあるのだけれど、たとえば貸出のルールとか、ぼんやりしていていまだによくわからない。

でかいわー

ただ、こういうところに私はとてもイギリスを感じるのです。最低限の越えられないルール、規範はきっちりある。その他のことも、一応ルールはあるのだけど、それらは現実を良くするためだったらあっさりと変更され現状が優先される。「ルールに従え」とか「前例がない」(←公立大学であるわが大学でよく聞く言い方)とか、こちらでは聞いたことがない。再来週に開かれる教会での合宿のテーマであり、サム司祭のご著書のタイトルでもあるImprovisation (『即興』)が、イギリス思想史の伝統に則っているよね〜と私が友人たちにいうのは、まさにそういうところ。

図書に関しては、困ったらTにいえば何とかしてくれるそうなので、そうしましょう。

私のカレッジから大図書館まで、Googleマップの計算で歩いて16分。往復30分以上かかってしまうのかー。でもその途中は楽しい刺激でいっぱいなので、飽きたり疲れたりは、ない。たとえばこんな光景です!

小径沿いに流れる水路で。この鳥、水の上を歩いているように写っています。キリストかっ
ケム川に架かる小さな橋から、Kings Collegeを裏側から撮る

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