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18 なるべく挿絵付き 夕顔の巻 空蝉の夫 伊予介の帰京
・ 17歳の青春の彷徨 六条御息所、夕顔、空蝉、軒端荻
貴婦人🌸六条御息所に通いつつ、道すがら貧し気な🌸夕顔のことも心にかかっている17歳の源氏です。
雨夜の品定め以来、
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今まで目に留まらなかった中流の女への興味やみがたく、このまま🌸空蝉に逃げられ負けたままでは終われない気がして、空蝉のことが忘れられません。
行きがかり上関係してしまった🌸軒端荻をいじらしく思わぬではありませんが、顛末を一部始終空蝉に知られていると思うと恥ずかしくて、空蝉の本心が知りたくて焦ります。
・ 伊予介の帰京
そんな折、空蝉の夫伊予介が帰京して、恩義ある源氏の所に真っ先に挨拶に参上しました。
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船旅で日に焼け旅やつれしているものの、年齢の割にすっきりと美しく、人品卑しからぬ風雅の漂う人でした。
任地の話をするので、「伊予の湯桁はいくつあるの?」と言いそうになるのを、気恥ずかしくなって思いとどまります。
📌 紀伊守邸で、軒端荻がはしゃいで碁の地を数えているのを「これなら伊予の湯桁も楽々数えてしまいそうだ」と楽しく覗いていたのを思い出したのです。
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📌 『伊予の湯桁』は数が多いことのたとえに使う言葉だそうです。
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実直な年上の男と向かい合っていると、空蝉が自分に冷淡なのは腹立たしいが、夫のためには立派なことだと思えてきます。
伊予介が、娘の軒端荻を適当な男と結婚させ妻の空蝉は任地に連れて行く、その為の帰京だと言うので、源氏は慌てます。
何とかもう一度会えないかと小君を急かしますが、空蝉の方では分不相応な恋を断ち切っていました。
・ 空蝉との文通
それでもたまさか真摯な求愛をしてくれた貴人にこのまま忘れられるのは辛くて、ひところの文通をも拒絶する頑なな様子とは変わり、折々心のこもった返事などは書くようになりました。
何気ない中に目を惹く可憐さが見える魅力的な文で、つれなくて憎いが、やはり忘れられない人だと源氏は思います。
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軒端荻の方は、結婚したところで自分の言いなりに、誘えばいつでもなびいてくる女だと高を括って、結婚と聞いても何も思わない源氏です。
眞斗通つぐ美
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