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(参考) このわたりに若紫やさぶらふ 紫式部日記絵巻 五十日の祝(1) 【簡略版】

若宮様の五十日(いか)の御祝いである。

紫式部日記絵巻 五十日祝

道長様が、若宮様の御祖父君として、お食い初めの餅を差し上げる。
若宮様の御馳走は小さく美しくまるで雛道具のようだ。

東の対では、参集した上達部に宴が供されている。

土御門殿 11月1日 五十日祝


酒癖のお悪い右大臣顕光様が渡殿の橋で酔って大声を上げておられる。

酒癖の悪い右大臣顕光


東の対の宴から、上達部が若宮様の元に参る。

土御門殿 11月1日 五十日祝 - 2


顕光様
几帳を引きちぎって、女房の扇を取り上げてみっともない冗談をおっしゃるので、女房達は、「いいお年をなさって」と眉をひそめている。

酒癖の悪い右大臣顕光 - 2

中宮大夫斉信様が杯を取って顕光様の側に寄ってめでたい催馬楽を歌って場を収め、座興の管絃なども盛り上がる。

場を取りなす中宮大夫斉信 の催馬楽 と 座興の管弦

右大将実資様は、酔客と一線を画するように、次の間の柱に寄り掛かって、女房達の褄や袖を数えていらっしゃる。

酔客と距離を取る実資

何か御様子が際立っていらっしゃるので、こちらが誰かはわかるまいと、ちょっと話しかけてみたが、やはり御立派な方だ。

左衛門督公任様が、「この辺りに若紫さんはいらっしゃる?」と、表から声をお掛けになる。

「あなかしこ このわたりに若紫やさぶらふ」 と外から声を掛ける公任

光の君と似ても似つかない方がおっしゃっても、紫の上なんかいらっしゃるものですか。
無視した

従三位に叙されたばかりの実成様が進み出て道長様から杯をお受けになる栄誉を御覧になって、父君の内大臣 公季様は酔い泣きなさる。

子息の栄誉に涙する 内大臣公季
五十日祝の登場人物関係図

👇少し詳しい記事はこちらです。

                       眞斗通つぐ美


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