[創作]失恋も 恋も 苦しみ喜び
震える感性を持ち、それでいて大胆な思索・詩作活動を続けてきた女性作家は話す。
「私にとって失恋したり、または恋に落ちたり、そういうことは一見その時は辛いものですが、すべて私の一つの苦悶と、そこからくる愛に貴重な経験として残ってくれています。
恋を失い、恋に落ち、その時はどうにもこうにもなりません。
でもそのどうにもこうにもならないのが、後から見て得難い経験と変じるのです。
失恋をしても、私は喧嘩をした彼に感謝の念が絶えません。それは私をより私たらしめてくれる転機としてくれたからです。
恋に落ちた時はもう、すべて出がらしです。私の一滴もなくなってしまう。でもその時には思えないですけれど、その後にそれがあまりにも、じんわりとした、喜びに変わってくれるんです。
恋をする人は立派ですよ。
私はそういう個人の旅をしていくということ、これが生きがいというものだと思います。生きがいというとどこかストレス解消味がありますけれど、そんなんじゃない。
苦しむままが、喜びであります。
あなたの気になる人に声をかけてみてください。あなたが全部無くなってしまうような、そんな人を見つけたらぜひデートに誘ってください。
どんな結果であろうといいんです。
あなたが選んで、あなたが恋に落ちたのですから。
情緒、この名前で現されるものは、人間の喜びを深く言い当てていますね。
心を動かして、悲しみ、喜び、苦しみ、愛しましょう。
私はあなたを応援しています。」
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